給湯器の交換費用の相場
給湯器の費用は機能と号数によって変わります。
一般家庭に使用される号数は16号・20号・24号で号数が大きくなるごとに価格は高くなります。
また機能は給湯専用・オートタイプ・フルオートタイプ・暖房熱源器タイプと価格が高くなります。
また熱効率が高く省エネ性の高いエコジョーズタイプの給湯器に交換する場合、従来の給湯器よりも費用が高くなります。
ですが約半年で1ヶ月分のガス代が浮くイメージなので、とてもコストパフォーマンスは高いと言えます。
また給湯専用タイプからオートタイプやフルオートタイプに変更しますと、追いだき配管工事やその他必要な追加料金がかかる場合があります。
給湯器の費用の相場
16号の取替費用
16号の給湯器は一人暮らし〜二人家族向けで、複数の場所でお湯を使うことがあまりない家庭におすすめのサイズです。
非エコ | エコジョーズ | |
給湯専用 | 14万円〜 | 15万円〜 |
オートタイプ | 14万円〜 | 16万円〜 |
フルオートタイプ | 16万円〜 | 16,5万円〜 |
20号の取替費用
20号の給湯器は家の中の2ヶ所同時に利用できるので、2〜3人家族向けのサイズです。
非エコ | エコジョーズ | |
給湯専用 | 14.2万円〜 | 16万円〜 |
オートタイプ | 14.5万円〜 | 17万円〜 |
フルオートタイプ | 15,5万円~ | 18万円〜 |
24号の取替費用
24号の給湯器は四人以上の家族で生活する家庭におすすめです。
お風呂、キッチン、洗面台、食洗機など3ヶ所以上で同時にお湯を使用しても余裕があるくらいのパワーを持っています。
非エコ | エコジョーズ | |
給湯専用 | 15万円〜 | 16万円〜 |
オートタイプ | 16万円〜 | 17万円〜 |
フルオートタイプ | 18万円〜 | 18万円〜 |
給湯暖房熱源機
非エコ | エコジョーズ | |
オートタイプ | – | 28万円〜 |
フルオートタイプ | – | 29万円〜 |
エコジョーズとは
ガス給湯器の中でも「高効率ガス給湯器」と呼ばれる、省エネ性能の高いものが【エコジョーズ】です。
これまで捨てられていた熱を再利用して、少ないガスで効率よくお湯を沸かすタイプの給湯器です。
ガスの使用量を減らすことができるので、ガス代の節約につながることはもちろん、CO2の排出量もカットでき、地球環境に優しいエコな商品です。
エコジョーズは初期費用が少し高くなりますが、メーカー試算によると、エコジョーズに交換した場合、従来よりも約10%〜15%程度ガス消費量を抑えることができます。
ガス消費量が抑えられるということは、ガス代も約10%〜15%程度安くなるということです。
※リンナイ調べ(約10%〜15%の削減率はメーカーの試算です)
またドレン排水工事とうい排水管追加工事が必要です。(弊社では無料で行います。)
初期費用は従来タイプよりもかかってしまいますが、ガス代が安くなることにより長期的なコストパフォーマンスがとても良いです。
〜マンションPS設置のお客様の従来型エコジョーズ→エコジョーズに交換ご希望の型へご注意〜
マンションPSタイプで給湯器を設置されている場合、エコジョーズへの設置工事ができない場合がございます。
※PS設置とは…供用廊下などの配管スペース内に設置されているタイプ
給湯器の号数を変更するときの注意点
予算の都合で号数を落としたい、パワー不足で号数アップしたいなど、ご家庭によってさまざまな希望があるかもしれません。
しかし、建物の構造や配管の口径の問題でもともとの水圧が低いと、号数アップをしてもお湯の出がよくならないなどの注意点もあります。
号数変更の前に注意点を確認しましょう。
・号数を小さくすると給湯能力が下がる
給湯器の号数を下げると、給湯能力は下がってしまいます。
これまで複数ヶ所で満足に使えていた湯量でも、どちらかがぬるま湯になってしまうなどの不自由を感じることがあります。
お子様の独立などで同居人数が減った場合、あえて号数を下げるというのも賢明な判断とも言えます。
・工事が必要で追加費用がかかることがある
16号の給湯器を使用しているご家庭では、通常の工事費用とは別に、配管交換工事の費用がかかることがあります。
その理由が16号の給湯器では給湯器ではガス管に16号専用の口径の小さな配管を使用している場合があるからです。
20号から24号に号数をアップする際も、ご自宅に設置できる機種が20号までしかない商品もありますので、事前に確認する必要があります。
ガスメーターの号数に注意する
給湯器と同様にガスメーターにも号数があり、給湯器の号数アップの際にガスメーターの号数が対応していない場合には、交換が必要になります。
理由としては、給湯器の号数を上げるとお湯の出る量が増えるため、それに伴いガスも多く使います。
ガスメーターを変えずに多くのガスを使ってしまうと、ガス量の異常と判断し、ガスの供給を強制的に止めてしまう事があるからです。
ガスメーター号数 | 給湯器の号数 |
2.5号 | 10号までの給湯器 |
4号 | 20号までの給湯器 |
6号 | 24号までの給湯器 |
8号 | 32号までの給湯器 |
4号は、20号までの給湯器の設置が可能のため、現在が16号の場合は20号へ給湯器の号数を上げることが可能です。
ただし、24号の給湯器は対応していないため20号以上のガス量が流れると、異常としてガスの供給が停止します。
・集合住宅では管理規約により号数をアップできない場合も
分譲マンションなどの集合住宅では、管理規約によって号数アップ自体が禁止されていることがあります。
トラブルを避けるため、管理会社やオーナーへの事前確認を必ず行ってください。
また、マンションの階段付近に設置されるPS扉内設置の給湯器で号数アップをする場合は、給湯器本体を格納しているPSの扉を加工しなければならないケースもあります。
こちらも、管理会社やオーナーへの事前確認を行いましょう。
ガスの号数を変更するとガス代は変わるのか?
ガスの号数を変更するとガス代は変わりません。
給湯器の号数を変更しても消費しているガスの量やお湯の呂いうが同じであればガス代も同じなので、号数によってガス代が変わることはありません。
ただし、号数を上げると給湯能力も上がるので、うっかりお湯を使いすぎてしまうとガス代が上がってしまうことがあります。
号数の違いについて
家族の人数や使用頻度によって号数を決める必要があります。
号数とは1分間で給湯器が「水温+25度のお湯」を作れる能力(給湯能力)で決まります。
例えば、水温+25℃のお湯を1分間に24ℓ出せれば24号ということになります。
号数選びの目安
16号 | ひとり暮らしまたは2人家族 |
20号 | 2〜3人家族 |
24号 | 4〜5人家族 |
28号 | 5〜6人家族 |
頻繁に取り替えするものではないので「これから家族が増えるかも」といった何年か後の将来を考えて選ぶことも大切です
給湯器のタイプを確認する
給湯器にはガスふろ給湯器・ガス給湯暖房熱源器の2種類に分かれます。
・ガスふろ給湯器
お風呂、台所、洗面台といった蛇口からお湯を出すために利用する給湯器のことです。
機能は給湯専用・オート・フルオート・高温水供給式の4種類に機能のタイプが分かれます。
オートとフルオートは追いだき付き給湯器の異なる2つの機能で、お風呂に関わる機能を「自動」で行うか、「全自動」で行うかの違いがあります。
・ガス給湯暖房熱源器
「ガスふろ給湯器」の機能に、自動湯はり+追いだき+温水暖房の機能を備えたタイプの給湯器です。
「床暖房」や「浴室乾燥暖房器」などの機能が付いているのがこちらのタイプになります。
家族構成や入浴スタイルで選ぶことをおすすめします。
※こちらにもオート・フルオート機能がございます。
給湯専用
シャワーや蛇口にお湯を供給するタイプの給湯器で浴槽の追いだき機能はありません。
オートタイプ
オートタイプのガス給湯器は湯はりから、追いだき、保温までが自動です。
リモコンの自動ボタンを押すと、設定したお好みの温度・水位まで自動でお湯はりします。
お湯はりが設定水位に達すると自動で止まります。
浴槽の湯量を自動でチェックして、お湯が冷めると自動で追いだきします。
(保温は設定温度での自動保温です。)
たし湯はリモコンのボタンを押すと、自動で設定水位まで足し湯してくれます。
フルオートタイプ
フルオートタイプのガス給湯器は、湯はりから、追いだき、保温、たし湯まで全て全自動です。
リモコンの自動ボタンを押すと、設定したお好みの温度・水位まで自動でお湯はりをします。
お湯はりが終わると自動的に止まります。
浴槽の湯温を自動チェックして、お湯が冷めると自動で追いだきします。
(保温は、設定温度まで自動でされます。)
お湯が減ると、設定湯量まで自動でたし湯を行います。
高温水供給式
リモコンの自動ボタンを押すと、設定したお好みの温度・水位まで自動でお湯はりをします。
お湯はりが終わると自動的に止まります。
ぬるくなったお風呂を沸かしなおす際に、追いだきではなく、約80℃の高温水を供給することでお風呂を温めます。
まとめ
最適な給湯器の【機能】と【号数】を選んで心地よくお湯を使おう。
給湯器の種類や選び方について、解説しました。
給湯器は毎日使用するものであり、一度取り付けると長い期間使用することになります。
設置後に後悔することのないように、ご家庭に合ったもの、ご希望の機能を搭載したものを選ぶようにしましょう。
「自分の家庭に合ったものがわからない」、「機種が多くどれを選べば良いか迷ってしまう」など
給湯器選びに迷われている方は、ぜひ中日設備までお気軽にご相談ください。