エコキュートは、家庭での給湯器として多くの方に選ばれています。
しかし、初めて導入を考えるときや、長くエコキュートを使用していると、
「エコキュートの寿命は何年なのか?」や「修理なのか買い替えたほうがいいのか」
という疑問が浮かびます。
特に、エコキュートはヒートポンプと貯湯タンクなどによっても保証期間が異るため、
修理や交換、買い替えのタイミングを知ることはとても大切です。
このコラムでは、そういった疑問から、故障のサイン、交換の最適なタイミング、
メンテナンス方法などをエコキュートの寿命について徹底解説します。
また、2023年の人気機種や補助金についてなど最新情報もお届けします!
エコキュートとは?
エコキュートは、空気の熱を使ってお湯を沸かす電気温水器です。
エアコンの技術と似ており、少しの電気でたくさんのお湯を作ることができます。
また、夜間の電気代は安いので、夜にお湯を沸かすことで電気代が節約でき、
効率的にお湯を沸かすことができます。
また環境にも優しく、CO2の排出を減らすことができ、エコな給湯器といえます。
このサインが出たら交換のサイン
エコキュートのチェックポイント
以下の症状が頻繁に発生するようになりましたら、買い替えを検討しましょう。
- リモコンにエラーメッセージが頻出する
- 設定した温度よりお湯がぬるくなる
- 通常とは異なる音がする
- エコキュートの周りに水たまりができる
(水漏れが発生する)
- 途中で冷水が混ざることがある
- お風呂の湯張りがうまくいかない
- お湯を出すまでの待ち時間が長くなる
エコキュートの寿命は10年~15年
エコキュートの寿命!知っておきたい基本
一般的に、エコキュートの寿命は約10年~15年と言われています。
しかし、これはあくまでも目安であり、実際の使用状況やメンテナンスの頻度、
さらには設置環境などによって変わることがあります。
例えば、定期的なメンテナンスを怠ると、エコキュートの故障のリスクが上がり、
寿命が短くなる可能性があります。
エコキュートのメーカーによっても保証や対応、修理にかかる費用が異なります。
また、メーカーでは製造から10年間経つと、部品の供給が終了している場合が多く、
修理が難しくなる場合や高額になる場合があります。
このような場合、新しいエコキュートへの買い替えを検討する方が多いです。
しかし、中には15年以上トラブルなく使用している方もいます。
このように、エコキュートの寿命は使用状況やメンテナンスの状態、さらには設置場所など
色々な要因によって変わることを理解しておくことが大切です。
エコキュートの定期的なメンテナンスや点検は、各メーカーでも推奨されており、
エコキュートの寿命を延ばすためにとても重要なポイントです。
ヒートポンプの寿命
ヒートポンプとは?
ヒートポンプとは、空気から熱を取り込み、それを冷媒という物質に伝える装置のことです。
この冷媒が、圧縮機で圧縮されることで高温になり、その熱を水に伝えてお湯を作る役割があります。特にエコキュートという家庭用の給湯器には、このヒートポンプが欠かせない部分として組み込まれています。
ヒートポンプの特徴として、自然冷媒(CO2)を使用している点が挙げられます。
この冷媒は、環境に優しく、効率的に熱を伝えることができるため、エコキュートには最適です。
ヒートポンプの寿命は?
ヒートポンプも長く使っていると劣化してしまうことがあります。
一般的に、ヒートポンプの寿命は5年から15年程度と言われています。
もし、エコキュートのリモコンにエラーコードが表示されたり、お湯の温度が思ったように
ならない場合は、ヒートポンプの交換を考えるタイミングかもしれません。
ヒートポンプはエコキュートの大事な部分。
これが正常に機能していると、常に安定した給湯が期待できます。
貯湯タンクの寿命
貯湯タンクとは?
ヒートポンプは、空気の熱を取り込んでお湯を作る部分です。
そして、このヒートポンプで作られたお湯を保管しておくのが貯湯タンクです。
しかし、貯湯タンクはお湯を保管するだけでなく、効率よくお湯を保温する機能も持っています。
貯湯タンクの寿命は?
貯湯タンクの寿命は、一般的に10年から15年程度と言われています。
これは、ヒートポンプの寿命よりも少し長い傾向があります。
しかし、ヒートポンプと同様に使い方やメンテナンス、水抜きなどのお手入れを
適切に行うことで、より長持ちさせることができます。
エコキュートの寿命を短くする原因とは?
エコキュートは、私たちの生活に欠かせない給湯器ですが、その寿命は使い方や
設置環境によって大きく変わることがあります。
エコキュートの寿命を短くしてしまう原因を知っておくことはとても大切です。
入浴剤の使用に注意
エコキュートは、各メーカー使用できる入浴剤が異なります。
特に、濁り湯系の入浴剤を使用できるのは、現在ダイキン製のエコキュートのみです。
多くのエコキュートには追いだき機能があり、この機能を使用すると、
ポンプや配管に入浴剤が詰まり、腐食の原因となることがあるからです。
説明書などを読み使用できる入浴剤を確認し、入浴剤を使用する際は、追い炊き機能を
使用しないことをおすすめします。
エコキュートで使用できる入浴剤について、詳しくはこちらをチェック
【エコキュートの入浴剤の選び方&使用のコツを大公開!】
設置場所の選び方
吹きさらしの屋外や湿気が多い場所、ホコリの多い場所などは、
エコキュートの寿命を短くする原因になります。
適切な場所に設置することで、エコキュートの寿命を延ばすことができます。
ヒートポンプの周りの環境
ヒートポンプの近くに物を置くと、空気の取り込みが悪くなり、エコキュートの効率が下がる可能性があります。常にヒートポンプの周りはスッキリと保つよう心がけましょう。
地域に合わせた仕様の選択
エコキュートは地域によって仕様が異なることがあります。
特に寒冷地では、寒冷地仕様のエコキュートを選ぶことが重要です。
環境に適していない一般仕様のものを使用すると、故障のリスクが高まることがあります。
エコキュートは、適切な使い方と環境を整えることが大切です。
日常の使用やメンテナンスに気を付けることで、長く安心してエコキュートを
使用することができます。
エコキュートの保証期間:各メーカーの特徴
メーカーごとの保証期間は何年?
エコキュートは本体・貯湯タンク・ヒートポンプと保証期間が異なります。
各メーカーの保証期間をご紹介します。
メーカー | 本体 | 貯湯タンク(缶体) | ヒートポンプ |
---|
ダイキン | 1年 | 5年 | 3年 |
三菱 | 2年 | 5年 | 3年 |
日立 | 1年 | 5年 | 3年 |
パナソニック | 1年 | 5年 | 3年 |
またエコキュートのメーカー保証には、フィルターや電池のようなお客様が、
交換可能な消耗品は含まれません。
しかし、お客様が交換困難な「逃し弁」や「減圧弁」などの消耗品は、
保証対象とされていることがほとんどです。
不具合などが起こった際に、メーカーにしっかりと確認をとりましょう。
10年延長保証のメリットとデメリット
エコキュートを長く使用しているとと故障のリスクも、もちろんあります。
そんなとき、メーカーの10年延長保証が役立ちます。
今回は10年延長保証に加入するメリットとデメリットについて解説します。
10年延長保証のメリット
安心の長期保証
エコキュートの平均寿命は10年~15年です。
10年以上問題なく使用できるケースもあります。
しかし、メンテナンス不足や経年劣化・故障などにより、10年経たずにエコキュートの
トラブルに見舞われる可能性があります。
延長保証に加入すれば、10年間、安心して使い続けられます。
修理費用の軽減
最大のメリットは、修理費用・修理にかかる出張費用が抑えられることです。
部品交換や修理の費用が大幅に軽減され、大きな出費を避けることができます。
コストパフォーマンス
1,2回のトラブルが発生した場合、修理費用・出張費などで、保証加入の金額の元が
取れることが十分にあると言えます。
そういった面でも、延長保証のメリットは十分にあるといえます。
10年延長保証のデメリット
初期費用の増加
延長保証に加入することで、エコキュートの購入時の費用が増加します。
この追加料金は、購入の際の出費の負担が大きくなります。
保証の制約
延長保証には、カバーされる故障やトラブルの範囲が限定されています。
すべての故障が保証の対象とはならず、また、指定された使用方法や設置環境を守らなければ、
保証が適用されない場合があります。
未使用の保証料金
10年間トラブルが発生しない場合、支払った保証料金が実質的に無駄になる可能性があります。
保証を利用する機会がなければ、延長保証の料金は戻ってこないため、加入した意味がなかったと
思ってしまう場合もあります。
10年延長保証はメリットでも述べた通り、1、2回トラブルが発生した場合、十分に元がとれる
と言えます。
10年延長保証に加入すれば、もしもの時に備えて安心してエコキュートを使用することができます。
メーカーごとの10年延長保証について
ダイキン延長保証
・10年間修理費無料(部品代+技術料+出張費)
・保証回数・保証上限額無制限
延長保証期間内に複数回故障が起きてもその都度、保証が適用されます。
・24時間365日受付
修理依頼は電話やFAX、インターネットから24時間365日対応してくれます。
ダイキンの10年延長保証は、期間内であれば何回でも修理を行ってくれることや、
24時間365日対応してくれるので、ても安心できますね!
三菱延長保証
保証期間中の修理費(技術料や部品代、出張料)は無料になりますが、1度の修理につき
製品本体のご購入金額(消費税抜)が保証限度額となっています。
日立延長保証
10年延長保証(SOMPOワランティ) | ¥30,000(税込) |
日立の延長保証はSOMPOワランティという保証会社の保証に加入をお願いしております。
24時間365日対応してくれますので、とても安心できますね。
パナソニック延長保証
・保証期間内であれば、何度でも修理に対応してくれます。
・24時365日受付対応してくれます。
以上のように各メーカー10年延長保証サービスがあります。
エコキュートの修理には修理費用でなく、出張費や部品代などいろいろな費用がかかりますので
10延長保証に加入しておくと安心してエコキュートを使用することができますね。
エコキュートの故障と買い替えのサイン
エコキュートの一般的な故障の症状
初期故障
エコキュートは、高度な技術ゆえに、まれに初期の段階での故障や不具合が発生することがあります。エコキュートは多くの部品で構成されており、その中の一つの部品が機能しないだけで、
全体の動作に影響を及ぼすことがあります。
もちろん、メーカーは出荷前に厳しい検査を行っていますが、100%の製品が全て、
完璧であるとは限りません。
そのため、初期不良という現象が発生することも考えられます。
初期不良や設置不良が発生した場合、メーカーや施工業者はその責任をしっかりと取り、
無償で修理や再設置を行ってくれます。
部品の交換や設置の見直しを通じて、不具合は迅速に解消されるでしょう。
摩耗故障
エコキュート中には多くの部品が組み込まれており、これらの部品は日常の使用によって
徐々に摩耗していきます。
特に、逆圧弁や電磁弁などの弁類、水量センサーや水流スイッチ、ポンプ、パッキンなどは、
繰り返しの使用によって劣化が進む消耗部品です。
これらの部品は、経年劣化や摩耗によってその性能が低下し、最終的には
故障の原因となることがあります。
例えば、水筒やタンブラーのキャップのように、頻繁に開閉することで、
パッキンが摩耗し、ゆるくなることがあります。
これにより、液体が漏れるリスクが高まります。
定期的にエコキュートの点検やメンテナンスを行うことで、これらの消耗部品の劣化を
早期に発見し、適切な対応を取ることができます。
費用はかかってしまいますが、部品の交換や点検を行うことで、エコキュートの寿命を
長く保つことが可能です。
偶発故障
エコキュートだけでなく、どんな電化製品にも突然の故障のリスクはあります。
これを「偶発故障」と呼びます。
偶発故障とは、製造時や設置時には気づかなかった小さな欠陥が、使っているうちに
大きな問題として現れることです。
たとえば、エコキュートの中の部品が微妙に歪んでいたり、電子部品に微小な不良があった場合、
時間とともにそれが原因で故障することが考えられます。
特に、エコキュートのリモコンに「エラー」という表示が出た場合、
それは偶発故障のサインかもしれません。
そういった場合、早めにメーカーや専門家に点検してもらうことをおすすめします。
ただし、偶発故障の修理は、保証期間が過ぎていると有料となることが多いので、注意が必要です。
買い替えを検討すべき症状とタイミング
エコキュートは突然の故障よりも、経年劣化や使用年数が増えることで
徐々に不具合が起こることが一般的です。
特に、10年以上の使用で特定の症状が見られるようになった場合、それはエコキュートが
寿命に近づいているサインかもしれません。
下記のような症状が起こった場合は、買い替えを検討するタイミングと言えます。
リモコンにエラーメッセージが頻出する
エコキュートが正常に動作しないとき、リモコンにエラーコードが表示されます。
ただし、ガス給湯器とは異なり、エコキュートのエラーコードはメーカーごとに
意味が違うことがあるので注意が必要です。
10年以上使用しているエコキュートでエラーコードが頻発する場合、
修理よりも新しいものに交換することを考えることをおすすめします。
設定した温度よりお湯がぬるくなる・温度が安定しない
エコキュートは、一度に一つの温度のお湯しか作り出せません。
そのため、一つだけの蛇口から温度が変わるお湯が出る場合、その蛇口の不具合の場合が
多いですが、家の中の全ての蛇口から温度が不安定なお湯が出るときは、エコキュートの
故障の可能性が高いです。
年数が経つと、エコキュートの性能が下がったり、部品に問題が出ることがあります。
特に、10年以上使っているエコキュートでお湯の温度が全体的に不安定な場合、
新しいものに取り替えることを検討した方が良いかもしれません。
エコキュート周辺に常に水が溜まっている(水漏れが発生している)
エコキュートの周辺、特に貯湯タンクやヒートポンプの周りがずっと湿っている場合、
それは機器や配管からの水のもれのサインかもしれません。
特に、機器の中からの水のもれは、修理にかなりの費用がかかることがあります。
10年以上使用している場合は、買い替えを検討することをおすすめします。
漏電しゃ断器が作動する
漏電ブレーカーは、電気が漏れた際に自動的に電源を遮断する安全装置のことです。
エコキュートを利用する際、年に数回、このブレーカーの動作を定期点検で
確認することが、メーカーから勧められています。
もしブレーカーが正常に動作しない場合、漏電が起きたときに感電のリスクが高まります。
定期的な点検の際に、何か不具合があった場合は、メーカーや施工業者に相談し
買い替えを検討しましょう。
工事保証のついている施工業者に任せてより安心
エコキュートを購入する際に、保証の詳細を確認すると同時に、施工業者の提供する保証が
ある場合には、その詳細についても確認しましょう。
ほとんどのメーカーはエコキュートの製品自体の保証がありますが、しかし設置工事に
関する保証は少ないのが現状です。
このため、施工のミスによるトラブルや不具合が生じた場合、メーカー保証の対象外と
なることがあります。
ですので、工事保証を提供している施工業者を選べば、このようなトラブルでも安心して
対応してもらえます。
施工業者の保証とメーカーの保証の両方を利用することで、より強固な安全ネットを
持つことができます
中日設備では無料で工事保証15年!
中日設備では、エコキュートの工事をご用命いただきましたお客様には
無料で工事保証15年保証させていただいております。
弊社が工事の際に施工した箇所に関しまして、不具合やトラブルが生じた際には
無料で修理させていただきます。
ぜひ安心してご用命くださいね。
エコキュートの交換の最適なタイミング
交換を検討する基準
エコキュートの交換を検討する基準は、使用年数と寿命を基準としましょう。
寿命が10年~15年と言われていますので、10年以上経過している場合は
交換を検討しましょう。
10年以上しようしていて特に不具合が起こらなくても、交換を検討しましょう。
交換を検討するポイント
年間給湯保温効率に注目!
10年前のもモデルと、最新のエコキュートでは年間給湯保温効率が異なります。
エコキュートは「一年間どれだけ少ない電力で給湯および保温ができるか」ということを
「年間給湯保温効率」として製品ごとに決められています。
年間給湯保温効率はどのメーカーにおいても年々高くなっており、この数値が
高ければ高いほど、効率的な湯沸かしや電気代の削減ができます。
年間効率の0,1という数値は、およそ1,000円程度となっているため、
数値が0,5違えば年間の電気代に5,000円近くの差が出ることになります。
例えば、2010年頃のエコキュートの年間給湯保温効率は約2,5~3,0です。
2023年の平均数値は、3,0~3,8ですので、2,5と3,8を比較すると、
2023年のエコキュートは年間で13,000円も電気代が安くなります。
10年間使用することを考えても、かなり電気代に差が出ることが分かります。
色々な機能の違い
10年前のエコキュートと現在の最新のエコキュートでは色々な機能の違いがあります。
「携帯アプリ連携機能」や「マイクロバブル」、「太陽光連携機能」など、
各メーカー様々な新しい機種が搭載されています。
このようにエコキュートの省エネ性や性能・機能など、10年あれば大きく改良されます。
10年経過したら一度買い替えを検討した方が良いと言えるでしょう。
エコキュートを長持ちさせるためのメンテナンス
エコキュート使用する上で、定期的なメンテナンスはとても大切です。
理由はエコキュートは、お湯を作る機械です。
しかし、水には色々な小さなゴミ(不純物)が含まれており、このゴミがエコキュートの中に
たまると、機械がうまく動かなくなったり、壊れたりすることがあります。
また、浴槽にためたお湯に含まれる汚れが配管やフィルターに蓄積するとで、目詰まりを
起こしたり配管を劣化させたりすることもあります。
このような事が原因で、エコキュートのシステムに支障をきたし、本体内部が故障してしまいます。
エコキュートの寿命は10年ですが、定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、
10年経過する前に故障してしまう可能性もあります。
定期的な各種点検は半年に1回、簡単な掃除に関しては月に1回行うと、より清潔に安心して
エコキュートを使用することができます。
定期的なメンテナンスの方法
- 貯湯タンク内の掃除(貯湯タンクの清掃)
- 給水口ストレーナーの掃除(貯湯タンクの清掃)
- 浴槽フィルターの清掃
- 配管の清掃
- 漏電遮断器の動作確認
- 逃し弁の動作確認
- 水漏れの点検
- 凍結防止の確認
貯湯タンク内の掃除(貯湯タンクの清掃)
エコキュートの貯湯タンクはお湯をためる場所ですが、ゴミや不純物が溜まりやすいです。
貯湯タンクの掃除を怠ると、不衛生なお湯でお風呂に入ることになってしまいます。
だからこそ、定期的な掃除がHちうようです。これで、いつもきれいなお湯を保てます。
タンク内の掃除手順は以下のとおりです。
1.給水止水栓を閉じる
2.電源扉を開け、漏電遮断器を「切」にする
3.逃し弁レバーを上げてから約1分間待つ
4.排水栓を浸りに回して開く
5.排水がキレイになったら排水栓を閉める(2分が目安)
6.排水が止まったら給水止水栓を開きお湯が出てくるのを確認
7.お湯が出たらすぐに逃し弁レバーを戻す
8.漏電遮断器を「入」にする
9.混合水栓のお湯側を開きお湯が出ることを確認
手順が少し多いですが、専用の排水栓から流すだけで、ごみや不純物が出てきます。
一度やってみると思いのほか簡単にできます。
給水口ストレーナーの掃除(貯湯タンクの清掃)
エコキュートのメンテナンスで大切なのは貯湯タンクの給水口ストレーナーの掃除です。
給水口ストレーナーはお湯を配管に流す入り口で、ゴミがたまるとお湯の出が悪くなります。
定期的な掃除が必要で、ブラシを使ってゴミを取り除くといいでしょう。
給水口ストレーナーの掃除方法は以下のとおりです。
1.給水止水栓を閉じる
2.電源扉を開け、漏電遮断器を「切」にする
3.逃し弁レバーを上げてから約1分間待つ
4.給水口ストレーナーを着ける
5.水止水栓を開き水漏れが無いか確認
6.逃し弁レバーを戻す
7.漏電遮断器を「入」にする
8.混合水栓のお湯側を開きお湯が出ることを確認
必ず漏電遮断器を「切」にすること、掃除が終わったら「入」にすることを忘れずにしましょう。
浴槽フィルターの清掃
エコキュートのメンテナンスには、特に給水口ストレーナーと浴槽フィルターの掃除が重要です。
給水口ストレーナーはお湯を供給する部分、つまり入口です。
一方、浴槽フィルターは浴槽内部の金具に内蔵されており、お湯の出口となります。
これらが汚れると、お湯の流れが悪くなる可能性があります。
特に浴槽フィルターは、1ヶ月に1回以上の掃除が推奨されます。
掃除時には、髪の毛やゴミを取り除いた後、ブラシで細かい部分まできれいにしましょう。
そして、掃除後はフィルターを正しく取り付けることが重要です。
正しく取り付けないと、エコキュートが故障してしまう可能性があるので、注意しましょう。
配管の清掃
エコキュートのメンテナンスでは、エコキュートと浴槽をつなぐ配管の掃除が大切です。
この配管はお湯がよく通るため、汚れやすい箇所です。
エコキュートには配管を自動で洗浄する機能がありますが、それだけでは十分な清掃が難しいことも。そのため、半年に1回は手動での掃除がおすすめです。
薬局やドラッグストアで売られているお風呂用の配管洗浄液を使って、指示に従い清掃しましょう。
これで、配管を常に清潔に保つことができます。
漏電遮断器の動作確認
メンテナンスでは漏電遮断器や逃し弁の動作確認・点検もとても重要です。
漏電遮断器はエコキュートが漏電した際に、自動的に電源をオフにしてくれる装置です。
漏電遮断器が正常に作動していないと、家全体のブレーカーが落ちて上がらない状態を
招いてしまいます。
そのため、定期的な点検によって漏電遮断器の動作を確認することが重要です。
漏電遮断器の動作確認手順は、下記のとおりです。
1.電源扉を開け点検ボタンを押す
2.漏電遮断器が「切」になれば正常と判断
3.漏電遮断器を「入」に戻して扉を閉じる
逃し弁の動作確認
逃し弁は、貯湯タンクの安全を守るための装置です。
水がお湯になる時に膨張する分を排水する役割があります。
もし逃し弁が正しく動かないと、タンクの変形や、故障、水漏れなどのリスクがあります。
そのため、定期的な動作確認が必要です。
沸き上げや沸き増しをしていない時間に、以下の手順で行いましょう。
1.電源扉を開け点検ボタンを押す
2.漏電遮断器が「切」になれば正常と判断
3.漏電遮断器を「入」に戻して扉を閉じる
水漏れの点検
エコキュートのメンテナンスでは、水漏れの確認も大切です。
貯湯タンクやその周辺の配管を目視でチェックし、水漏れがないか確認しましょう。
気を付けておかなければならないのが、朝方の沸き上げ直後に地面が濡れているのは、
自然な動作ですが、お昼を過ぎてもまだ濡れたままになっているようですと、タンクや
ヒートポンプなどから水漏れが起こっている可能性があります。
特に集合住宅の場合、水漏れが起きると隣の住人にも被害が及ぶ可能性があります。
水漏れがあると、エコキュートは正常に動いていてもお湯が十分にたまらなくなることがあります。
水漏れの点検は、目視でできるので、日々の生活の中で気を付けて確認するようにしましょう。
水漏れに関して【中日設備】のYouTubeをチェック!
凍結防止の確認
エコキュートは寒さに弱い機械のため、凍結するほど外気が下がるような環境では
故障しやすい傾向があります。
そのため、冬が近づいてきたら早めに凍結防止ヒーターの電源を入れて、凍結防止が機能しているか
動作確認をすることが需要です。
中日設備では無料定期メンテナンス実施中!
中日設備では、エコキュートの工事のご用命を頂いたお客様に無料の定期メンテナンスを
行っております。
弊社の自社スタッフが行います。
その際に、メンテナンス方法や点検の仕方を分かりやすくご説明します!
メンテナンスについてこちらの動画をチェック!
エコキュートの寿命を延ばすためのコツ
ここではエコキュートの寿命を延ばすためのコツについてご紹介します。
1・環境に適した機種を選ぶ
エコキュートの耐用年数は、使用環境に大きく左右されます。
水質や気候などを考慮し、使用地域に適した機種を選ぶことで、余計なトラブルを防げます。
2・定期的な点検・メンテナンスを行う
定期的に点検・メンテナンスを行うことで、エコキュートの不具合や違和感の
見落としにすぐに気づくことができます。
3・入浴剤選び・使用方法に気を付ける
エコキュートでは各メーカー使用できる入浴剤の種類が異なります。
説明書を確認し、使用できる入浴剤を確認しましょう。
また、入浴剤を使用する場合は、追いだき機能をあまり使わないことをおすすまします。
4.周辺に障害物を置かない
エコキュートの周辺に障害物があると、ヒートポンプユニット内に外気を取り込みにくくなり、
運転効率が悪くなる可能性があります。
また、周辺に障害物があると、何かの不意に障害物が倒れて、エコキュート本体に傷が
ついてしまうことがあります。
エコキュートの周辺には、あまり物は置かずに、十分なスペースを確保しましょう。
【2023年最新】各メーカーの人気機種と補助金最新情報!
ここでは最新の各メーカーの人気機種とともに、補助金の情報についてもご紹介します。
ぜひエコキュートを選ぶ際の参考にしてください。
各メーカー人気機種
DAIKIN
EQX46XFV【460L】EQX37XFV【370L】
「おふろのお湯を除菌!」
貯湯ユニット内に搭載のUV除菌ユニットを通るお湯に、深紫外線を照射。
目に見えない菌の繁殖を抑制し、きれいなお湯で気持ちよく入浴できます。
「パワフル高圧」
3階でのパワフルシャワーはもちろん、2カ所同時給湯だからお風呂もキッチンも快適。
従来のパワフル高圧320kPaをさらにパワーアップし、ダイキンだけの高圧給湯を実現しました。
「ウルトラファインバブル」別売り
微細な泡は水中に長く留まり、優れた温浴効果、美肌効果、洗浄効果をもたらします。
DAIKIN公式HPはこちら
三菱
SRT-S466【460L】SRT-S376【370L】
「フルオートダブル追いだき」
湯はりから保温・たし湯・追いだきも自動でさらに「マイルド&急速」の追いだき機能をプラス。
「キラリユキープPLUS」
微小な汚れを強力に吸着するマイクロバブルで、洗浄剤を使わずにふろ配管自動洗浄!
三菱公式HPはこちら
日立
BHP-FG46WU【460L】BHP-FG37WU【370L】
「高速湯はり11分!」
節約サポート機能
ステンレス・クリーン自動洗浄システム
日立公式HPはこちら
最新補助金情報
給湯省エネ事業とは?
給湯省エネ事業は、家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野について、
高効率給湯器の導入支援を行い、その普及拡大により、「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」の達成に寄与することを目的とする事業です。
【対象となる3つの設備】
・ヒートポンプ給湯器(エコキュート)
1台あたりの補助額は5万円
目標年度2025年の省エネ基準をクリアした機種が補助の対象となります。
「おひさまエコキュート」は基準値を満たしていないものも補助対象となります。
・家庭用燃料電池(エネファーム)
1台あたりの補助額は15万円
一般社団法人燃料電池普及促進協会(FCA)に製品登録された機種が補助の対象となります。
・ハイブリット給湯器
1台あたりの補助額は5万円。
一般社団法人日本ガス石油機器工業会の規格であり、年間給湯効率が108%以上の機種が
補助の対象となります。
3つの設備のどの設備においても、メーカーにより事前に登録された機種が補助対象です。
定期的に追加登録の募集があるため、補助事業開始後に発売される最新機種も対象となる可能性が高いでしょう。
対象機種・進捗情報などは公式HPにて掲載されていますので、設置を考えている機種が補助金の対象かどうか、予めチェックしておきましょう。
給湯省エネ事業公式HPはこちら
【補助対象となる期間】
2022年11月8日以降~遅くとも2023年12月31日までに契約を結んだ工事が対象となる予定です。
当事業の閣議決定日が2022年11月8日であったことから、以降の日付が補助対象とされています。
予算には限りがあるため、補助金を活用したいとお考えの方は早めの工事がおすすめです。
【対象となる着工期間】
給湯省エネ事業者(=エコキュート工事の依頼先)の事業者登録日以降です
【申請受付期間】
2023年3月下旬〜予算上限に達するまで(遅くとも2023年12月31日まで)
事業の対象となる契約は2022年11月8日以降ですが、申請受付の開始は3月下旬(開始済み)です。
給湯省エネ事業予算:300億円
1件あたりの平均補助額を6万円と仮定すると、50万件分程度の予算であることが分かります!
補助金に関して詳しくはこちらをチェック!
まとめ
エコキュートは、その環境性能と省エネ性で注目される給湯機器です。
しかし、長く使用していると、やがて交換の時期が訪れます。
交換にはそれなりの費用がかかるため、日常的な点検やメンテナンスを行い、
エコキュートの寿命を長く保つことが大切です。
エコキュートの一般的な寿命は10~15年程度とされています。
この期間が近づくと、修理よりも交換や買い替えを検討することが推奨されます。
10年以上の使用であれば、一部の修理を行っても他の部分が故障するリスクが高まります。
何度もの修理を重ねると、その費用が積み重なり、新しいものを購入するコストと比較して
交換費用が割高になることも考えられます。
また故障やトラブルなどが発生していなくても、10年前の製品とは省エネ性能や機能の面でも
買い替えを検討してもいいと言えるでしょう。
また現在、エコキュートの対象の機種には「給湯省エネ事業」とうい補助金制度により、
よりお得に購入することができます。
エコキュートの適切なメンテナンスと寿命を見極めることで、快適な生活を長く維持することが
できます。
後悔がない給湯器を選ぶことで、ご家族みんなが快適な生活を過ごすことができます。
本記事が、エコキュートの故障と交換のタイミングを判断する参考になれば幸いです。
中日設備では年中無休で8時から23時までお電話受け付けております。
また公式ラインやメールからでも、いつでもお問合せいただけます。
また現場調査・お見積もりも無料です。
中日設備では常時在庫100台保有しておますので、急な故障にも即対応します!
さらに中日設備では、エコキュート購入後の無料定期メンテナンスを行っております。
(定期メンテナンスは自社で行っております。)
その他、住宅設備全般の商品を取り扱っておりますので、お気軽に合わせください。