
エコキュートを設置してから、夜の運転音が気になる方は意外とおられます。
夜は周囲が静かになるぶん、普段は気にならない音も大きく感じられるからです。
しかし、音が出る原因を理解し、適切な対策をすることで、運転音を抑えることはできます。
この記事では、エコキュートの騒音が発生する原因から、自分でできる対策、業者に相談すべきタイミングまでを解説します。
目次
エコキュートの騒音でよくある悩みとトラブル

エコキュートの騒音に関する悩みは、放置するとトラブルにつながることがあります。
ここではよくある悩みと、放置した場合に起こりうるトラブルを解説します。
エコキュートの騒音でよくある悩み
屋外に設置されたヒートポンプユニットから聞こえる「ブーン」という低い運転音は、エコキュートの騒音で多く挙がる悩みです。
日中は気にならなくても、周囲が静まり返る深夜や早朝になると、同じ音量でも大きく感じます。
また、寝室の窓とエコキュートの設置場所が近い住宅では、就寝中に音で目が覚めるという声も聞かれます。
特に住宅街のように周囲の生活音が少ない環境では、隣家との距離が十分にあっても音が気になりやすいでしょう。
放置した場合のご近所トラブル
エコキュートの音が気になるにもかかわらず「そのうち慣れるだろう」と放置すると、ご近所との関係に影響することがあります。
壁や窓を通り抜けやすい性質があるこの音は、自宅では気にならなくても、隣家の寝室側では想像以上に響いていることがあるのです。
そのため、気づいた時にはすでに関係がぎくしゃくしていた、という状況に発展する場合もあるでしょう。
また、苦情を受けてから慌てて対策を検討すると、業者の手配や工事の調整に時間がかかり、その間も気まずさを抱えたまま過ごすことになりかねません。
しかし早い段階で音に気づき、自分から一声かけておくだけでも、後々のトラブルを防ぎやすくなります。
だからこそ、違和感を覚えたら早めに原因を確認し、対策を検討することが、良好なご近所付き合いにつながります。
エコキュートから音が発生する理由と特徴

ここでは、エコキュートの音が発生する理由を解説します。
音が発生する仕組みと原因
エコキュートの音は、ファンが外気を取り込み、コンプレッサーが冷媒を圧縮することで熱を作り出す過程で発生するもので、稼働中はファンの回転音とコンプレッサーの作動音が同時に生じます。
ファンからは風切り音に近い「サー」という音、コンプレッサーからは「ブーン」という低めの音となり、これらが混ざり合うことで独特の運転音となるのです。
また、外気温が低い冬場は、お湯を沸かすためにヒートポンプがより多くの熱を作る必要があり、稼働時間や出力が増えることで、音が大きくなりやすい傾向があります。
運転音と低周波音の違い
エコキュートの音について調べると、低周波音という言葉も見かけますが、これは通常の運転音とは性質が異なる音です。
低周波音とは、概ね1Hzから100Hzの低い周波数の音のことで、そのうち1Hzから20Hzの範囲は超低周波音と呼ばれています。
人の耳は2000Hzから5000Hz付近の音を最も感じ取りやすくできており、周波数が低くなるほど聞き取りにくくなります。
そのため低周波音は音としてはっきり聞こえるというより、部屋の建具がわずかに揺れる、体に圧迫感を覚えるといった形で感じることが多いのです。
よって、運転音は耳で直接聞こえる音、低周波音は聞こえにくくても体に伝わる音という違いがあり、感じ方も人によって差が出やすくなります。
エコキュートの音の大きさの目安
エコキュートの運転音は、40dBから50dB程度とされています。
身近な音と比べると、40dBは図書館の館内や夜間の住宅地の環境音、50dBはエアコンの室外機や静かなオフィスの音と同程度です。
この目安からすると、エコキュートの音は極端に大きいわけではなく、日中であれば周囲の生活音に紛れて気にならない事も多いでしょう。
しかし、前述の低周波音の影響や、深夜の静けさによる感じ方の違いもあり、人や場所によっては騒音と感じることがあります。
エコキュートの騒音を抑える方法

エコキュートの音が気になり始めたら、自分でできる対策から試すのがおすすめです。ここではその方法をご紹介します。
自分でできる防音・防振対策
自分でできる防音・防振対策の一つが、市販の防振ゴムやゴムマットをヒートポンプユニットの脚部に敷くことです。
ユニットの下に振動吸収性のあるゴム製の台を設置したり、外壁との間に隙間を保って振動の共鳴を防いだりできます。
また、フィルターにほこりがたまると、ファンの負荷が増えて運転音が大きくなることがあるため、定期的な清掃も効果的です。
さらに、多くの機種には静音運転モードが搭載されており、設定を切り替えるだけで稼働音を抑えられる場合もあります。
業者による防音対策
自分でできる対策を試しても改善しない時は、業者による防音対策も検討できるでしょう。
例えば、ヒートポンプユニットの脚部に防振ゴムや防振架台を設置して振動の伝わりを抑える方法や、ユニットの周囲に防音パネル・防音カバーを取り付けて音を遮る方法があります。
加えて、設置している基礎部分にぐらつきがある場合は、コンクリート基礎を補強し直すこともあるでしょう。
ただし、施工内容は建物の構造や設置状況によって異なるため、点検を受けたうえで、自宅に合った方法を提案してもらうのがおすすめです。
設置場所の見直し
防振・防音の施工を行っても改善が難しい場合、設置場所を見直す方法もあります。
敷地内に余裕があれば、隣家との境界から離れた位置や、コンクリートの基礎がしっかりした場所へ移設することで、音の伝わり方が変わることがあります。
設置場所を変更する際は、配管の取り回しやタンクへの給水経路など、施工上の条件を満たす必要があるため、事前の現地調査が欠かせません。
また、移設には配管工事や電気工事が伴うため、費用がかさみ、工期も長くなりやすいことも注意点です。
業者への相談を検討するタイミングと注意点

ここでは業者に相談するタイミングと注意点を解説します。
業者に相談すべきタイミング
以下に、エコキュートの音を放置してよい状態と、早めに業者へ相談すべき目安をまとめました。
| 状態 | 対応の目安 |
|---|---|
| 以前と変わらない運転音で、生活への支障が小さい | 自分でできる対策を試しながら様子を見る |
| 以前より音が大きくなった、または異音がする | 早めに業者へ点検を依頼する |
| 振動が床や壁に伝わっている感じがある | 早めに業者へ点検を依頼する |
| ご近所から音について話があった | 状態にかかわらず早めに業者へ相談する |
上の表のように、音の大きさや種類に変化がなく、生活への支障も小さい場合は、自分でできる対策を試しながら様子を見ても問題ないでしょう。
一方で、以前と比べて明らかに音が大きくなった場合や、振動やきしみのような異音を伴う場合は、部品の劣化や故障の可能性があるため、早めの点検を実施しましょう。
また、ご近所から音についての話が出た場合は、状態の良し悪しにかかわらず、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
対策業者を選ぶときの注意点
業者へ相談する際の注意点は以下の通りです。
- 原因の特定から施工まで一貫して対応できるか
- 見積もりの内容が施工範囲や使用する部材まで明確に示されているか
- 施工後の保証やアフターフォローの有無
こうした点を事前に確認しておけば、施工後に「思っていた対応と違った」などのすれ違いを防ぎやすくなるでしょう。
価格だけで選ぶのではなく、説明の丁寧さや保証内容まで含めて総合的に判断できます。
買い替えを検討すべき場合
使用年数が長いエコキュートは、内部部品の経年劣化によってコンプレッサーやファンの動作が不安定になり、新品のときよりも運転音や振動が大きくなることがあります。
特に、修理を繰り返しても数か月で同じような不具合が再発する場合や、メーカーの部品保有期間を過ぎて修理が難しくなっている場合は、防音対策よりも買い替えのほうが解決につながりやすいでしょう。
また、最新機種には静音設計が採用されているものも多く、買い替えによって音の悩みが軽減されることもあります。
買い替えの判断基準や費用については、『エコキュート15年目は修理より交換がお得?迷った時に知りたい3つのポイント』で詳しく解説しています。
点検・相談をスムーズに進める準備

点検や相談を進める際は、事前に流れや費用感を知っておくと安心です。
ここでは、点検依頼から対策完了までの流れと準備について解説します。
点検依頼から対策完了までの流れ
エコキュートの音について業者に相談する際、事前に大まかな流れを知っておくと、依頼するハードルが下がります。
以下に流れの目安をまとめましたのでご覧ください。
| 流れ | 内容 |
|---|---|
| ①問い合わせ | 音の状況や気になり始めた時期を伝える |
| ②現地点検 | 設置状況や音の発生源を確認する |
| ③原因説明・提案 | 点検結果と対策方法、見積もりを提示する |
| ④施工 | 合意した内容に沿って防音・防振対策を行う |
| ⑤完了確認 | 音や振動の変化を確認し、対応終了となる |
所要時間は状況によって異なりますが、点検自体は数十分程度で終わることが多く、その場で対策の方向性について説明を受けられる場合もあります。
相談時に伝えておきたい情報
以下の点を伝えると、点検や見積もりがスムーズに進みます。
- 音が気になり始めた時期と、どんな音か
- 音が特に気になる時間帯や、設置場所と寝室・隣家の位置関係
- エコキュートの使用年数や、修理・点検の有無
電話やメールで問い合わせる際は、思い出せる範囲で構わないので、気づいたことを整理して伝えてみましょう。
エコキュートの騒音は早めの点検・相談で解消
この記事では、エコキュートから音が発生する理由や、自分でできる防音・防振対策、業者に相談すべきタイミングなどを解説しました。要点を以下にまとめます。
- 音の仕組みを知れば原因を絞り込める:ヒートポンプユニットのファンやコンプレッサーの動作、低周波音の特性が主な要因です。
- 自分でできる対策から試す:防振ゴムの設置やフィルター清掃、静音モードの活用で軽減できる場合があります。
- 改善が見られないときは業者へ相談する:防振・防音の施工や設置場所の見直しで、解決につながることが多くあります。
- 症状によっては買い替えも選択肢になる:使用年数が長く不具合を繰り返す場合は、交換のほうがよいこともあります。
中日設備は愛知県の住宅事情に精通しており、エコキュートの点検・防音対策からエアコンの販売・取り付けまで、地域密着の迅速なフットワークで対応しています。
また、三菱電機やパナソニックなどの主要メーカーにて、視察研修会を受講しているため、最新の知識や情報も持ち合わせています。


エコキュートの騒音でお悩みなら、中日設備にお問い合わせください。


