エコキュートの買い替えや新規導入を検討している方の多くは、エコキュートの種類の多さに圧倒されてしまいます。

やっとの思いでメーカーを絞り込んだものの、どの機種が良いかを決めるには、もっと時間をかけて調査しなければいけません。

そこでこの記事では

  • パナソニックのエコキュートの特徴や最新機能の詳細
  • ライフスタイル別のおすすめモデル
  • 導入後に起こるかもしれない問題と解決法

など、パナソニックのエコキュートについて、徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、自分にピッタリのモデルが分かりますよ!

パナソニックとエコキュートの歴史


画像引用:Panasonic公式ホームページ

パナソニックがエコキュート市場へ参入したのは、2002年のことです。

初期のエコキュートは、ヒートポンプ技術による高い省エネ性が特徴でしたが、その後、設置場所の制約を解消する工夫や、冬場の快適性を高める機能が続々と搭載されていきました。

例えば、2006年には省エネ基準をいち早く達成し、2010年代にはエコナビやAI学習など、独自のスマート制御を搭載しました。

また2022年には、太陽光発電と連携して効率よくお湯を沸き上げる、おひさまエコキュート2023年には業界初となるスマートソーラーチャージを搭載し、エネルギー効率を極限まで高めることに注力しています。

こうした新機能の搭載やパナソニックの信頼性が評価され、2024年12月に、2002年3月の生産開始から累計で出荷台数が250万台を突破しました。

最新モデルが丸わかり!パナソニックのエコキュートの特徴とは?

早速ここからは、パナソニックのエコキュートに搭載されている最新機能を1つずつ、ご紹介していきます。

AIエコナビが学習する保温・給湯リズム


画像引用:Panasonic公式ホームページ

パナソニックのAIエコナビは、過去のお湯の使い方をAIが学習し、どんな傾向があるかを把握することで、給湯器の運転を自動で制御し、無駄なエネルギー消費を抑える機能です。

例えば、平日の朝はシャワーの使用量が多い、週末の夜はお風呂の追い焚きが多い、といったパターンを認識します。

その学習結果に基づき、必要最小限のお湯だけを効率よく沸かし上げたり、浴槽のお湯が冷めやすい時間帯を予測して無駄のない保温運転を行ってくれるのです。

家族の生活リズムが変化しやすい共働き世帯などは、AIエコナビが自動で最適な運転をしてくれるため、手間をかけずに常に高い省エネ効果を得ることができます。

リズムeシャワープラスで省エネと節水の両方を実現


画像引用:Panasonic公式ホームページ

リズムeシャワープラスは、快適なシャワー使用と省エネを両立させる機能です。

シャワーの使用時に、湯温を大きく変えることなく、適切な周期で流量を変動させます。これにより、肌に感じる快適さを保ちながら、お湯の消費量を抑えることが可能です。

例えば、0.5秒周期で流量を変えることで、節水最大10%、省エネ最大10%を実現し、40秒周期で温度を37~39℃に変えることで、省エネ最大10%を実現します。

モードの切り替えは全部で4つあり、流量・温度のどちらかを弱・強で変化させるパターンと、流量・温度のどちらも変化させるパターンがあり、操作は浴室のリモコンとスマホの両方からできます。

ぬくもりチャージで省エネ達成率UP


画像引用:Panasonic公式ホームページ

ぬくもりチャージは、浴槽のお湯の熱を捨てずに再利用する機能です。

入浴後のお湯の熱を、貯湯ユニットに内蔵された熱交換器を通して回収し、貯湯タンクの給水温度を上げるために利用します。

これにより、新しくお湯を沸かす際のヒートポンプの負担が減り、少ないエネルギーで効率よくお湯を作ることができます。

この機能は、特に冬場に威力を発揮します。愛知県の冬の寒い時期は、水道水の温度が低くなるため、ぬくもりチャージ機能で事前に給水温度を上げておくことで、光熱費削減につながるのです。

ウルトラ高圧で快適シャワー


画像引用:Panasonic公式ホームページ

エコキュートは貯湯式のため、給湯圧力が低く、台所と浴室など2カ所同時にお湯を使うと水圧が下がってしまうことが弱点でした。

しかし、パナソニックのウルトラ高圧モデルなら、水圧が弱いと心配する必要はありません。

一般的なエコキュートの給湯圧力は170kPa程度ですが、パナソニックのウルトラ高圧モデルは、約1.9倍の325kPaにもなります。

そのため、2カ所同時にお湯を使ってもシャワーの勢いが維持されるだけでなく、3階に浴室がある建物でも、快適にお湯を使うことができます。

参考までに、他社にも超高圧モデルはありますが、280〜300kPaが最大値のため、パナソニックのエコキュートは、一歩抜きんでている形になります。

うっかりアシストでムダを軽減


画像引用:Panasonic公式ホームページ

うっかりアシストは、湯はり時の浴そう栓の閉め忘れを早期に知らせてくれる便利機能です。

栓を閉めずに湯はりを始めた場合、センサーが検知してアプリや音声で注意喚起してくれます。

ちなみに、パナソニックが調べたデータによると、浴槽の栓を閉め忘れたままお湯はりをしたことがある方は全体の55%もいたようです。

こういった便利機能のおかげで、約80Lのお湯の無駄を節約できるとも発表しています。

床暖房機能で足元からポカポカ


画像引用:Panasonic公式ホームページ

一部のエコキュートには、床暖房に接続し、ヒートポンプの熱を利用して部屋を温める床暖房機能が搭載されています。

エコキュートと接続して使用するため、従来の電気式やガス式の床暖房と比べて効率よく運転でき、高い省エネ性を実現します。

ただし、ガスや石油など他の熱源の温水床暖房から、床暖房機能付エコキュートへの置き換えは、あたたまり感の違いやお湯切れ等のおそれがあるため避けるように、パナソニックが推奨しています。

愛知県の冬は、朝晩の冷え込みが厳しく、足元の冷たさが気になりますが、床暖房機能付きのエコキュートなら、足元をじんわりと温めながら、給湯と暖房の光熱費をまとめて節約できます。

ソーラーチャージで太陽光発電の余剰電力を有効活用


画像引用:Panasonic公式ホームページ

ソーラーチャージは、自宅に太陽光発電を設置されている方に向けた機能で、昼間に発電した余剰電力を、エコキュートの沸き上げに積極的に利用してくれます。

通常は、主に夜間電力で沸き上げますが、ソーラーチャージなら、沸き上げを夜間と昼間に分散してくれるため、太陽光発電の余剰電力を有効活用できます。

場合によっては、実質的な光熱費ゼロ、またはマイナスを目指すこともできます。

高効率・省エネ


画像引用:Panasonic公式ホームページ

パナソニックのエコキュートは、業界トップクラスの省エネ性能を実現しています。

それを実現するのに一役買っているのが、業界初のダブル真空断熱材の採用です。

これは、高性能の真空断熱材を二重に巻くことで、面積が拡大され、高い保温性を発揮しています。

その他の機能


画像引用:Panasonic公式ホームページ

ここまででパナソニックのエコキュートの代表的な機能をご紹介しましたが、まだまだ他の機能もあります。

その中には、風呂配管内を自動で洗浄してくれる自動配管洗浄、お風呂とキッチンなどの給湯を異なる温度で設定できるダブル湯温コントロール、一人一人の好みの湯温を選択できる温浴セレクトなどの、快適で便利な機能です。

また、自然災害への備えとして、震度7相当に耐える貯湯ユニット設計や、停電時のバックアップ機能、タンク内の湯水を生活用水として使うための、非常用取水栓を標準装備しているなど、万全の対策がされています。

【タイプ別】パナソニックのエコキュートのオススメモデルは?

パナソニックのエコキュートは、機能や給湯圧の違いにより、いくつかのシリーズに分かれています。ここでは、4つのタイプに分けて、オススメのモデルを紹介していきます。

タイプ名 特徴 おすすめの方
ウルトラ高圧・多機能 業界トップクラスの高圧給湯(280kPa)と多機能を両立。 2階でのシャワー使用が多い、水圧にこだわりたい方、多機能が欲しい方。
高圧・多機能 標準的な高圧給湯(190kPa)と、充実した最新機能を搭載。 機能とコストのバランスを重視、一般的な水圧で十分な方。
床暖房機能付き ウルトラ高圧給湯に加え、ヒートポンプ式の床暖房機能を搭載。 床暖房の導入を検討しており、光熱費を抑えたい方。
ベーシック シンプルな機能と標準的な給湯圧で、導入費用を抑えたい方向け。 必要最低限の給湯機能で十分、とにかく費用を抑えたい方。

ウルトラ高圧モデルが欲しい方

JPシリーズは、水圧が非常に高いので、広い戸建て住宅や、家族の入浴時間が重なりやすい場合でも、水圧の低下によるストレスを感じにくくなります。

またAIエコナビやぬくもりチャージなど、最新の省エネ機能もフル搭載されており、快適性と経済性を両立させたい方に最適なプレミアムシリーズになっています。

2〜5人家族なら370L、6〜7人家族は460Lを目安にできるでしょう。

高圧で多機能なモデルやコンパクトなモデルが欲しい方

Jシリーズは、ミドルクラスですが、快適で便利な機能が装備されているため、ウルトラ高圧給湯が必要ない方や、導入費用を抑えたい方にオススメです。

一方、設置スペースが限られている方は、省スペース低背(300L)のCシリーズ大容量タイプ(560L)が欲しい方は、Bシリーズなどがあります。

高圧タイプの場合、水圧は標準的な180kPaとなりますが、薄型・大容量などの多機種がラインナップされているため、ライフスタイルに合ったエコキュートを見つけやすくなっています。

床暖房機能付きモデルが欲しい方

パナソニックのエコキュートで床暖房機能付きは、DFシリーズのみとなります。

床暖房以外では、AIエコナビ・自動配管洗浄など一部の機能しか搭載されていないのも特徴です。

ベーシックモデルが欲しい方

Sシリーズの機能はシンプルですが、エコキュートの基本性能である高い省エネ性や、AIエコナビ・うっかりアシスト・自動配管洗浄などの機能は搭載されています。

導入の初期費用を抑えたい、または賃貸物件への導入を検討されている方にも向いています。

エコキュートの導入後に起こる問題と対処法

エコキュートは長期にわたって使う設備だからこそ、故障時の対応や日々のメンテナンスが大切です。

ここでは、よくある問題とその対策、そして維持管理の重要性を解説します。

よくある問題と対処法

エコキュートの導入後に起こりやすい問題には、次のようなものがあります。

  • お湯切れ
  • 追い焚きができない
  • 機器から異音がする

お湯切れは、設定ミスや急な来客によって大量のお湯を使用した時に起こることが多いですが、この場合は、緊急で沸き上げを行うことで解決できます。

追い焚きができない原因の多くは、浴槽のお湯の循環口(フィルター)の詰まりです。

循環口に髪の毛や入浴剤のカスが溜まると、センサーが正常に動作しなくなります。対策としては、循環口のフィルターを取り外し、丁寧に清掃することです。

これでも追い炊きができないときは、浴槽内の水位が低すぎる、機器内部に空気が入っている事も考えられるため、取扱説明書を確認し、リセット操作をしてください。

異音については、ヒートポンプユニットから「ブーン」という低い音が聞こえることがありますが、運転中の正常な動作音であることがほとんどです。

しかし、「キュルキュル」「カンカン」といった異常な音がする場合は、内部の部品に問題がある可能性が高いため、すぐに専門業者へ連絡することが重要です。

取扱説明書の重要性と活用法

エコキュートで何らかのトラブルが起こると、ほとんどの場合はエラーコードが表示されます。

そのため、業者やサポートセンターに連絡する前に、コードの意味や対処法を取扱説明書で確認しましょう。

また、年に一度の推奨点検箇所も説明書に記載されているので、いつでも取り出せる場所に説明書を保管しておいたり、スマホにダウンロードしておくことで、すぐに対応できます。

点検やメンテナンスで注意するポイント

エコキュートは、耐久性の高い機器ですが、性能を維持しながら長期間使うためには、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。

特に注意すべきポイントは以下の通りです。

  • 貯湯ユニットの水抜き(年に2〜3回推奨):タンクの底に溜まった不純物や沈殿物を排出することで、機器の衛生状態と効率を保ちます。
  • 逃し弁の動作確認(半年に1回推奨):タンク内の圧力を調整する部品が正常に機能しているかを確認します。
  • 浴槽の循環フィルター(毎日または入浴後):詰まりがあると追い焚きや保温の効率が低下するため、こまめな清掃が必要です。

詳しいメンテナンスについては「エコキュートのメンテナンスガイド」をご覧ください。

中日設備がオススメするパナソニックのエコキュートはこれ!

愛知県の気候や生活環境を考慮し、中日設備がオススメするパナソニックのエコキュートモデルをご紹介します。

HE-S37LQS/HE-S46LQS

【おすすめポイント】

  1. 先進のAIエコナビ搭載による高い省エネ性:AIエコナビ機能により、過去のお湯の使用傾向を学習し、自動で最適な沸き上げ量を調整してくれるので、日々の光熱費削減をサポートしてくれます。
  2. コストパフォーマンス:初期費用を抑えつつ、十分な快適性と省エネ性能を得られるため、コスパが高いモデルです。

HE-W37LQS/HE-W46LQS

【おすすめポイント】

  1. ソーラーチャージ機能で昼間の電気を有効活用:太陽光発電が設置されている場合、電気の自家消費率を高められるので、光熱費の削減をサポートします。
  2. リズムeシャワープラスによる節水・快適性:無駄なお湯の消費を抑えられるため、水道代や電気代の節約に効果的です。
  3. 薄型設計による設置性の向上:Wシリーズの薄型モデルは、奥行きがわずか44cmに抑えられているため、設置スペースが限られていても、スペースを有効活用できます。

この記事では、パナソニックのエコキュートの最新機能や特徴を解説しました。

どんな特徴があって、どのモデルが自分に合っているのかの参考にしていただければ幸いです。

当社、中日設備は、愛知県内でのエコキュート販売・設置を専門としており、1年間に1度の定期メンテナンスや、故障発生時には取り付けた担当者が現地で一次対応するという、地域に根差した手厚いアフターフォローを強みとしています。

もし不明な点や疑問がある場合は、お気軽にお問い合わせください。