マンションにエコキュート設置できるの!?設置する際の注意事項

エコキュートは優れた省エネ性能がある給湯器として、近年さらに注目されています。
エコキュートというと一戸建てのお家に設置するイメージがありますが、実はマンションにも設置することができます。
ですが、マンションにエコキュートを設置するにはいくつかの条件を満たす必要があります。
今回はマンションにエコキュートを設置する際の条件や注意点、選び方をご紹介します!

そもそもエコキュートとは?

エコキュートは空気の熱を利用して水を加熱する「ヒートポンプユニット」と、お湯を貯めておく「貯湯タンク」から構成されています。太陽熱であたためられている大気中の熱を集め、少ない電力でお湯を沸かすことができる環境にやさく省エネな給湯器のです。

マンションにエコキュートを設置する際の条件

マンションにエコキュートを設置する条件は、マンションの造りや規定により異なりますが、その他にも確認すべき重要な条件があります。
それは【設置スペースの確保】と【電気工事ができるかどうか】です。
マンションにエコキュートを設置する場合、すでに設置されている給湯器と同じ給湯器を設置するのが基本です。
その為、エコキュート以外のガス給湯器や電気温水器などの給湯器が設置されている場合、エコキュートを設置することができません。
主な理由としては、エコキュートの貯湯タンクとセットになっているヒートポンプを設置するスペースが新たに必要なことや、元々ガス給湯器や電気温水器など設置されている給湯器しか設置できない仕様になってい場合があるからです。
また、ガス給湯器や電気温水器などの給湯器からエコキュートに交換しようとすると新たに電気工事が必要となり、工事が非常に難しかったり、許可がおりない事が多いからです。

エコキュートを新たに設置、交換する場合はまずマンションの管理組合にエコキュートを設置できるのかを確認してから、販売店や工事業者に依頼することをおすすめします!

マンションにエコキュートを設置する時の3つの注意点

管理組合などの許可について

マンションにエコキュートを設置する際に、まず確認しなくてはならない事は「給湯器に関する規約」です。
マンションの制約や管理組合によって定められた規約で、マンションに設置できる給湯器に制限がある場合があります。構造上、設置スペースに制限がある場合も少なくない為、必ず確認する必要があります。
またエコキュートの設置・交換工事において、配管工事が必要となる為、工事が大掛かりになります。
特にエコキュートはコンパクトなものでも大きいので、搬入時に自分の専用部分まで、廊下やエレベーターなどの共有スペースを使用する為、近隣世帯にご迷惑をおかけしてしてしまう場合があります。
このような理由から、マンションによってはエコキュートの設置が禁止されていたり、別途申請替が必要な場合もあります。

設置スペースについて

エコキュートはお湯を溜める「貯湯タンク」と空気の熱を利用して水を加熱する「ヒートポンプ」から構成されています。
その為、他の給湯器よりも広い設置スペースが必要になります。
あまり広くないベランダの場合、エアコンの室外機と並べて設置してしまうと、相乗効果で騒音が大きくなってしまうことがあるので、注意が必要です。
またエコキュートを導入する場合は、大きさの他にも耐荷重量についても考慮しなくてはなりません。
エコキュート本体の重量もそれなりの重さがありますが、システム上お湯を貯めておくという給湯器なので、満タンにお湯が溜まっている時では約300キロから600キロ程度の重さに耐えられる場所でなければなりません。

エコキュートを設置するに必要なスペースが確保できているか、どのようなタイプのエコキュートなら設置できるのか、販売店などに現場調査を依頼する事をおすすめします!

騒音対策について

エコキュートは電気代を抑える為に、電気代の安い深夜の時間帯にお湯を沸かし貯める仕組みになっています。
エコキュートの運転音の大きさ自体は約40dbで「聞こえるが会話に全く支障なし」と定義されている程度の大きさで、例えると図書館の館内のささやき声に同等します。
ですが、お湯を沸き上げる時間が深夜の時間帯の為、音が気になりやすい傾向にあります。
またマンションでは上下フロアとの距離が近い事から、低周波音の振動が伝わりやすい環境にもなっています。
設置と同時に、騒音を防ぐ対策をとっておく事が大切です。

防音シートや防振ゴムは、エコキュートを購入して販売店や業者から購入できる他、ネットショップでも購入可能です。

マンションにエコキュートを設置する前に確認すること

マンションにエコキュートを導入する際の3つの注意点がありますが、それぞれに対処できれば問題なく設置することができます。

騒音対策はしっかりとすること

マンションにエコキュートを設置する際、一番気にかけなければならないポイントは騒音です。
しっかりと対策をとるための防音対策3選をご紹介します。

隣室から距離を空けて設置する

隣室とのスペースから距離をとって設置することがポインです。
特にエコキュートは夜に稼働するので、寝室から遠ざけて設置することが望ましいです。また隣室の寝室の位置が分かる場合は、そこから極力話して設置するのが無難です。

防音シートや防振ゴムを活用する

音の反響を防ぐために防音シートを使用すると効果的です。
またエコキュートは稼働時に多少の振動があるため、音より振動が気になる場合は防振ゴムをエコキュートと地面の間に挟むことによって振動が抑えられます。

定期的に点検をして故障を防ぐ

エコキュートが壊れかけていたり、調子が悪い時に騒音を発生させる場合があります。
普段ではしないような異常音がしたら、故障している場合があるので注意が必要です。
そういったことを防ぐためにも1年に1回程点検やメンテナンスを行うことが大切です。
定期的にメンテナンスを行うことで、エコキュートを長く清潔に使用することができます。
このように、しっかりと対策することが大切です。

中日設備ではメンテナンスサービスを行なっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

また、動画でもメンテナンス方法をご紹介していますのでチェックしてみてくださいね!

サイズやタイプの合ったものを選ぶ

エコキュートには様々な種類がありるので、各ご家庭にあったものを選ぶことが大切です。
エコキュートの貯湯タンクは容量によってサイズが異なります。
家族が3人〜5人なら370L、4人〜7人なら460Lを選ぶのが一般的です。
また機能によってタイプも違うもで、ご家庭で必要な機能を選ぶことが大切です。
また、マンションの場合はあらかじめ設置できるタイプが指定されていることがあるので、事前に確認すると良いでしょう。

管理組合に連絡をする

エコキュートを設置、交換する前には必ず管理組合や管理会社に連絡を入れましょう。
搬入時には共有スペースやエレベーターを使用したりするので、事前に確認を周知することが必要です。また、エコキュートの設置が禁止されていたり、条件を満たしていないまま設置してしまうと退去させられてしまう可能性もあります。
このようなトラブルにならないように、必ず事前に連絡をいれることが重要です。

追加工事の有無を確認する

マンションでのエコキュートの設置の際、追加工事の有無が必要かどうか事前に確認しましょう。
先に管理組合から許可をもらっておく場合、よほどのことがなければ許可を取り消すことはないですが、追加工事が必要な場合はそちらも確認するとより良いでしょう。
また追加料金が必要なのかどうか、見積もりの際に現場調査をしてもらうことをおすすすめします。

中日設備では、後から追加料金が発生しないためにも、無料で現場調査を行なっております!

中日設備では、後から追加料金が発生しないためにも、無料で現場調査を行なっております!
また動画で追加料金が発生する例をご紹介していますので、ぜひチャックしてみてください。

マンションにおすすめのエコキュート

三菱

三菱のマンション用エコキュートは、コンパクトサイズで優れた省エネ性能であるため人気になっています。
特に、マンション用エコキュートのようにコンパクトサイズやスリムサイズにすると、一般的なエコキュートよりも省エネ性能は悪くなってしまうときが多くあります。
しかし、三菱のマンション用エコキュートは、省エネ性能がコンパクトサイズでも優れており、小さくても光熱費がしっかり節約できることがおすすめです。
三菱のエコキュートの品番の【D】の意味は「エマージェンジーストップ機能」がついているということです。
「エマージェンジーストップ機能」とは、本体に水漏れなどが発生した際に、ただちに給水をとめてくれる機能です。

マンションによっては、水漏れの際に下に流れないような構造になっているところもありますが、このような機能があるとより安心しますね!

パナソニック

パナソニックのマンション用のエコキュートは、業界でトップのコンパクトサイズとして着目されています。
パイプスペースなどに、エコキュートを収めるためには貯湯タンクの容量が小さくコンパクトになっています。パナソニックのエコキュートは貯湯タンクの大きさに比べ、容量が大きくなっているので、とてもおすすめです。
パナソニック製のエコキュートの型式の末尾に【M】が入っているものをおすすめします!
パナソニックのエコキュートの品番の【M】の意味は、「屋内設置用」といことです。
貯湯ユニットのみ、給水遮断弁と漏水センサーを内臓しており、万一の水漏れの際に給水をストップする機能が搭載されています。

屋内設置用【M】の製品はメーカーが受注生産になりますので、期間に余裕をって注文することをおすすめします。

施工例を動画でご紹介

マンションでのエコキュートの設置の様子を動画でご紹介しています。

まとめ

省エネ性能の高いエコキュートを設置することによって、電気代金を大きく節約することができます。
マンションに設置する際には事前に管理組合などの許可をとり、設置スペースや騒音などに注意すれば、問題なくエコキュートを設置することができます。
エコキュートで快適なエコライフを過ごしましょう!