エコキュートの入浴剤の選び方&使用のコツを大公開【初心者向け】

エコキュートを使用していて、入浴剤の使用に、悩んだりする方はとても多いと思います。
入浴剤は一日の疲れを癒してくれたり、気分をリフレッシュしてくれたりと、色々な効果が
あるため、入浴剤を使用したいと思われる方も多いと思います。
ですが、エコキュートに使用できる入浴剤の種類は、メーカーやエコキュートのタイプごとに
異なります。
また、使用できないタイプの入浴剤を使用してしまった場合、最悪の場合、故障の原因にも
なってしまうことがあります。
この記事では、エコキュートの基本的な仕組みから、各メーカーが推奨する入浴剤、
使用する際の注意点など、エコキュートと入浴剤の気になる事まるっと解説します。
エコキュートを現在使用しているご家庭はもちろん、これからエコキュートの導入を
考えている方にも、入浴剤の正しい知識を身につけ、より快適なバスタイムを
楽しむための参考にしていただければと思います。
安心してエコキュートでの入浴を楽しむためのポイントを押さえ、快適なバスタイムを
過ごしましょう。

エコキュートで入浴剤は使えるの?

エコキュートの仕組みとは

エコキュートは、空気中の熱を効率的に利用してお湯を作るシステムです。
このシステムは、ヒートポンプユニット貯湯タンクという2つの主要な部分で成り立っています。
ヒートポンプユニットは、エアコンの室外機のようなもので、外気の熱をキャッチし、
その熱を水に伝えてお湯をつくります。
この方法だけで90℃までの高温のお湯をつくることができます。
従来の電気温水器とは異なり、エコキュートは空気の熱だけを利用するため、消費電力を
大幅に削減できます。
具体的には、電気代が従来の方法に比べて約3分の1になると言われています。
名前の通り、省エネ性が高く、環境に良い給湯器といえます。

エコキュートで入浴剤は使用できるの?

疲れが溜まっているときや、リラックスしたいときに、お風呂に入浴剤を使ってリラックスした時間を楽しみたいですよね。
実際、エコキュートで入浴剤は使用可能ですが、いくつかポイントを押さえておく必要があります。

エコキュートのタイプによって使用できる入浴剤に制限がある
まず、エコキュートのタイプやメーカーによって、対応している入浴剤が異なるとういう事です。
特に、エコキュートには【フルオート】【セミオート】【給湯専用】の3種類がありますが、
給湯システムの違いにより、入浴剤の制限があるものとないものがあります。

フルオートタイプセミオートタイプ給湯専用タイプ
機能特徴自動湯はり・追いだき機能付き自動湯はり機能つき給湯専用
お湯が循環する(追いだき機能)お湯が循環しないお湯が循環しない
入浴剤の制限入浴剤に制限あり入浴剤に制限なし入浴剤に制限なし

上記の表でもわかるように、【フルオート】のエコキュートには使用できる入浴剤に制限があります。

入浴剤を使用する際は、追いだきは控えましょう!
フルオートタイプのエコキュートで入浴剤を使用する際は、追いだき機能を使用することを
控えましょう。
なぜなら追いだ機能とは、ぬるくなった浴槽内のお湯を配管内に戻し、貯湯タンクの熱交換器で
設定温度まで温めなおして再度浴槽に戻すという仕組みになっています。
つまりお湯が配管を通して循環しています。
このお湯を循環する際に。入浴剤の成分が目詰まりしたり、部品を腐食させたりして、
誤作動や故障を招く原因になりかねないからです。
なので、入浴剤を使用する際は追いだき機能の使用を控えることで、入浴剤を使用していても
エコキュートを長く使い続けることができます。

凍結予防運転はオフに!
エコキュートには、冬季のふろ配管の凍結を防ぐため、凍結予防運転機能が備わっています。
残り湯を自動で循環させるこの機能が働いてしまうと、入浴剤を使った後の残り湯も循環され、
ふろ配管内に入浴剤が残ってしまいます。
追いだき機能と同じで、故障や誤作動の原因になってしまいます。
入浴剤を使用する際は、この機能が作動しないように、凍結予防運転のスイッチを
スイッチをオフにしましょう。
特に、フルオートタイプには、この凍結予防運転機能が備わっているので、注意が必要です。

フルオートタイプのエコキュートは入浴剤の使用時に注意すべき点が多いように思いますが、
何回か使用して、スイッチの操作に慣れれな、そこまで大変な作業ではありません。
しっかりとこれらのポイントをしっかりと理解して、エコキュートを最大限に活用しながら、
心地よいバスタイムを過ごしてください。
最後に大事なポイントですが、エコキュートで入浴剤使用する前には、エコキュートの
取扱説明書を必ず確認してくださいね。

使用できない入浴剤がある理由とは

エコキュートのタイプによっては入浴剤に制限のないものもあります。
【フルオート】タイプのエコキュートは、追いだき機能時に、浴槽の湯をエコキュートの
タンクに戻し、タンク内で温めてから浴槽へ戻すという構造
となっているからです。
この時お湯がタンクと浴槽を配管を通して循環することにより、入浴剤がフィルターが
目詰まりを起こしたり、入浴剤に含まれている成分で配管やポンプが腐食するなどのトラブルの
原因になるからです。
それではエコキュートに悪影響を与える入浴剤の代表例をご紹介します。

・白濁色・とろみ成分
 循環口フィルターを目詰まりの原因・ポンプ内に沈殿して湯が出にくくなる
・発泡成分
 配管内部のセンサーに反応し、センサーが故障する原因
・硫黄・酸・アルカリ・塩分入
 配管やエコキュートの金属部分がサビる・腐食する原因
・固形物
 循環口フィルターを目詰まりさせてしまう

特に気をつけるべきなのは【硫黄】入りの入浴剤です。
硫黄に含まれる硫化水素は少量でも配管に使われる銅を腐食するとされています。
現在発売中の入浴剤に含まれている硫黄は少量ですが、使い続ければ配管を腐食させてしまいます。
その一方で、セミオートタイプや給湯専用タイプのエコキュートは、浴槽の湯が配管内で
循環しないため、入浴剤の制限がないので、フルオートタイプのエコキュートよりも安心して
入浴剤を使用することができます。

エコキュートで使用できる入浴剤の種類

ダイキン(DAIKIN)で使用できる/できない

基本的にダイキン製のエコキュートは株式会社バスクリンより発売されている入浴剤なら、
どれでも使用できます。
ダイキンの一番の特徴はバスクリンのにごり湯タイプも使用できることです。
にごり湯タイプの入浴剤が使用できるのは、ダイキンのみです。

【メーカー】【使用できる入浴剤】
株式会社バスクリンバスクリン・きき湯・日本の名湯
ソフレ・温美浴

ただし、次のような入浴剤は使用しないように注意注意してください。

【使用できない入浴剤】
上記のシリーズ以外の入浴剤
株式会社バスクリン以外の製品
酸・アルカリ・硫黄・塩などを含む入浴剤・温泉水
固形物を含む生薬・とろみ成分の含まれるもの

エコキュートでは使用できないにごり湯タイプの入浴剤が、ダイキンなら
バスクリンのにごり湯タイプが使用できるのは魅力的です!
入浴剤にこだわりたい方には、とてもおすすめです。

三菱で使用できる/できない

【メーカー】【使用できる入浴剤】
花王株式会社バブ(にごりタイプ・シリカパウダー含有タイ以外)
アース製薬株式会社バスロマン(にごりタイプを除く)
株式会社バスクリンバスクリン(にごりタイプを除く)

エコキュートで使用できる入浴剤に関しましては、発売した年代で使用できる入浴剤に
違いがあるので、必ず取扱説明を確認しましょう。

特に注意が必要なのは、バブが使用できるのは、三菱製エコキュート2010年以降の発売モデル
に限られるので、ご使用のエコキュートの製造年を確認することが必要です。
また、バスロマンやバスクリンが使えるのも、2018年以降の発売モデルとなっています。
発売モデルの年数は、発売の年数のため、購入した年数ではないので、
間違えないように注意してください。
分からない場合は、品番を検索すれば発売年数が確認できます。

また、三菱製のエコキュートで使用できない入浴剤はこちらです。

【使用できない入浴剤】
発砲成分や炭酸ガスを含んだ入浴剤
炭酸カルシウムを含んだ入浴剤
硫黄・塩化ナトリウム・シリカ(無水ケイ素)などの成分を含んだ入浴剤
生薬や薬草、ゆずなどの固形物を含む入浴剤

日立で使用できる/できない

【メーカー】【使用できる入浴剤】
花王株式会社バブ・バブ和漢ごごち
株式会社バスクリンバスクリン・バスクリンクール
(透明タイプ炭酸発砲なし)
きき湯・きき湯アロマリズム
(透明タイプ炭酸発砲あり)
アース製薬株式会社バスロマン・バスロマンクール
(透明タイプ炭酸発砲タイプなし)

日立製エコキュートは、他メーカーでは使用不可である発砲系の入浴剤を使用できる機種が
多いです。
しかし、上記の表にあるように推奨されている入浴剤でも、乳白色や白色ににごる入浴剤は
使用ができないため、使用する前に確認する必要があります。

日立製エコキュートで使用できない入浴剤は以下の表のとおりです。

【使用できない入浴剤】
にごり成分・とろみ成分を含む入浴剤
硫黄・酸・アルカリ・塩分などを含む入浴剤
固形物を含む入浴剤

使用する前にしっかりと確認しましょう。

パナソニック(Panasonic)で使用できる/できない

【メーカー】【使用できる入浴剤】
花王株式会社バブ(にごり・パウダー配合タイプを除く)
株式会社バスクリンバスクリン・きき湯(にごりタイプ除く)
アース製薬株式会社バスロマン(にごりタイプ除く)

推奨されている入浴剤の中にも「にごりタイプやパウダー配合タイプ」などは使用できないので
注意しましょう。
「にごりタイプやパウダー配合タイプ」は使用できないと認識しておくと、わかりやすいかも
しれませんね。

パナソニック製のエコキュートで使用できない入浴剤は以下のとおりです。
【使用できない入浴剤】
推奨入浴剤以外の発砲系入浴剤・石鹸
葉や茎なその固形物を含む、生薬系の入浴剤
とろみ成分やミルク成分が配合された入浴剤
硫黄・酸・アルカリ・塩分を含む入浴剤
出典:パナソニック公式「よくある質問より」

エコキュートで入浴剤を使用するときの注意点

  入浴剤を使用する際、注意する4つのポイント

複数の入浴剤を混ぜない
エコキュートで入浴剤を使用する際を使用する際、必ず各メーカーに推奨された入浴剤を
使用しましょう。
推奨された入浴剤を使用する場合にも、注意しなければならない点があります。
それは、複数の入浴剤を混ぜて使用することです。
複数の入浴剤をミックスすると、それぞれの成分が予期せぬ反応を起こす可能性があり、
エコキュートに悪影響を及ぼすリスクが高まります。
実際、一部のメーカーでは、このような使用方法が機器の故障やトラブルの原因となる可能性を
指摘し、注意喚起を行っています。
入浴剤を使用する場合は、メーカーの推奨する分量を守り、異なる種類の入浴剤を混ぜずに
単独で使用することを強く推奨します。

自動配管洗浄は「入」にする
エコキュートに備わっている機能の一つに「自動配管洗浄」という機能があります。
この機能は浴槽の残り湯を排水するときに、機器から新しいお湯を流すことで、
配管内の汚れを洗い流してくれる機能です。

エコキュートで入浴剤を使用する際は、この自動配管洗浄を「入」にすることが大切です。
なぜなら、入浴剤の成分が配管に残ってしまうことがあるからです。
入浴剤の成分をきちんと洗い流すことで、お湯の品質を保つことができます。
配管をきれいに保つことは、長くエコキュートを安心して使用するための重要なポイントです。
入浴剤を使用していない場合にも、日常の使用時に自動配管洗浄を使用することで、
お風呂の配管がきれいに保たれるので、とてもおすすめできる便利な機能です。

こまめに配管洗浄をおこなう
入浴剤を使用すると、入浴剤の成分がわずかに配管に残り、長期的に使用することで、
エコキュートの性能低下や故障の原因となる可能性があります。
そのため、自動配管洗浄を「入」にするだけでなく、1ヶ月に1度の頻度での手動での
配管洗浄も推奨されています。
特に、入浴剤を頻繁に使用するご家庭では、1ヶ月に1度の頻度で掃除することが必要です。

ここでポイント!
一般的に配管洗浄のメンテナンスとしては、3ヶ月~半年に1度の洗浄が推奨されていますが、
入浴剤の使用頻度や入浴剤の種類によっては、より頻繁な洗浄が必要な場合があります。
エコキュートの取扱説明書などで、正しい洗浄方法や使用可能な洗浄剤についての
説明が記載されていますので、洗浄を行うときはしっかりと確認しましょう。
特に、市販の洗浄用品を使用する際は、エコキュートのモデルやメーカーが推奨している
適切な商品を選び、正確な使用方法を守ることが必要です。
配管洗浄を適切に行うことで、エコキュートの寿命を延ばし、配管もきれいになるので、
常に清潔なお湯を使い続ける事ができます。

使用できない入浴剤を使用してしまった場合の対処方法

エコキュートを使用する際の入浴剤の種類や使用方法について説明しましたが、
誤って推奨されていない入浴剤を使用することも考えられますよね。
「壊れたかも?!」と焦ることはありません。
そうした場合の対策方法を紹介します!
もし、これまで気付かないで各メーカーで推奨されていない入浴剤を継続的に使用していた場合、
これから紹介するような問題が生じている可能性があります。
そのような症状が見られたら、速やかに入浴剤の使用を中止し、以下の症状がないか確認して下さい。

フィルターの詰まりがないか確認する
推奨されていない入浴剤を使用していた場合、入浴剤によりフィルターが詰まっている場合が
あります。
入浴剤の成分が汚れとして蓄積している状態なので、掃除して落としましょう。

お湯の出が悪くないか注意する
入浴剤の成分が配管に蓄積すると、お湯の出が悪くなる症状がでます。
誤って推奨されていない入浴剤を使用してしまった後に、お湯の出が悪くなった場合は、
配管に汚れが溜まっている状態なので、配管洗浄を行いましょう。

お湯からいやな臭いがする
入浴剤の成分が配管に蓄積すると、排出されるお湯に汚れが混ざり、異臭がする場合があります。
もちろん入浴剤の蓄積した臭い以外にも、人の脂が汚れの成分として蓄積している場合もありますが、故障の原因にも繋がるので、早急に対処しましょう。

どんな対処をしたらいいの?

配管洗浄を試してみる
匂いやつまりなどの症状出始めたら、自分で配管洗浄を行ってましょう。
推奨さていない入浴剤を使用していない場合でも、配管洗浄は定期的に行う事が大切です。
洗浄剤は、メーカーの別売り洗浄剤、あるいは指定の市販品(ジャバなど)を使用して
配管の洗浄を行いましょう。
ジャバ公式ホームページはこちら
また掃除の頻度は、1〜2ヶ月が目安と推奨されていますが、配管洗浄の目的は、目詰まりを防ぐことなので汚れの状況や入浴剤の使用頻度に応じて、洗浄を行いましょう。

エコキュートを長持ちさせるための入浴剤使用ガイド

入浴剤を使用しても、エコキュートを長持ちさせるたいですよね。
ぜひ、エコキュートで入浴剤を使用した際には、以下のようなケアを行ってください。

入浴剤の選び方と浴槽の掃除
入浴剤を使用する際は、しっかりと推奨されている入浴剤を選びましょう。
また入浴剤の使用後は、浴槽に変色や沈着が生じることがありますので、入浴後には、
シャワーでしっかりと入浴剤の成分を洗い流しましょう。
また、強い成分の入浴剤を使用した場合は、スポンジでの洗浄も検討しましょう。

フィルターの定期的な洗浄
 エコキュートの効率を維持するためには、フィルターの定期的な洗浄が不可欠です。
入浴剤の成分がフィルターに詰まると、エコキュートの故障やトラブルの原因となります。
市販の配管洗浄を使用した定期的な洗浄も必要ですが、洗浄液を使用しない簡単な掃除でも、
こまめに行う事でより、エコキュートを長持ちさせることができます。

エコキュートの配管洗浄機能を最大限活用しよう!
エコキュートの 配管内に入浴剤の成分が蓄積すると、エコキュートの性能が次第に低下します。
エコキュートに備わっている配管洗浄機能を最大限に活用しましょう。
各メーカー新モデルでは、配管洗浄機能がさらにグレードアップしているメーカーもあります。

貯湯タンクのケアも忘れずに!
エコキュートの貯湯タンクは、お湯を貯めて保温してくれ、エコキュートの中心部です。
この貯湯タンクに不純物が溜まると、お湯の品質に影響が出ることがあります。
定期的にな水抜きやクリーニングを行い、貯湯タンクに溜まった少しの汚れをお掃除しましょう。

まとめ

今回の記事では「エコキュートと入浴剤」について解説しました。
エコキュートで入浴剤を使用する場合、まずは使用しているメーカーの推奨している入浴剤を
使用すること、そして入浴剤を使用したらこまめなお掃除を行う事が大切です。
注意しなければならない点などが少し多いように感じますが、エコキュートの長持ちさせるには
定期的なメンテナンスが必要なので、その延長線上だと考えていただければと思います。
セミオートタイプや給湯専用タイプのエコキュートでは、特に制限なく入浴剤を楽しむ事ができます。
フルオートタイプには制限があるものの、適切な入浴剤を選べば問題なく使用することができます。
市販されている入浴剤の多くはエコキュートとの相性が良いため、安心してバスタイムを楽しむことができます。
入浴剤はリラックス効果だけでなく、体を温める効果も期待できるため、特に冬場にはおすすめです。また、エコキュート自体の性能や機能も日々進化しています。
どのようなエコキュートを選んだいいか迷った場合は、ぜひ中日設備までぜひご相談ください。
エコキュートの交換や買い替え、急なトラブルがあった場合は、専門のスタッフが対応致します。
中日設備では年中無休で8時から23時までお電話受け付けております。
電話以外にも公式ラインや公式メールからでもお問合せいただけますので、お気軽にご相談下さい。