エコキュートと電気温水器はどっちがお得なの?
どんな違いがあるの?
どんな人に向いているの?
エコキュートや電気温水器と聞くと、このような疑問を持つ人がたくさんいます。どちらもお湯を沸かす給湯器ですが、導入費用や電気料金などの費用面も違えば、仕組みや特徴も違います。
それぞれのメリット・デメリットを知ったうえで購入しないと、「こんなはずじゃなかった」と、後悔することになるかもしれません。
そこでこの記事では、これから給湯器を導入する方や、買い替えを考えている方に向けて、どっちの給湯器が自分に合っているかが分かるように、エコキュートと電気温水器を6つのポイントで徹底比較していきます。
エコキュートと電気温水器の6つのポイントを徹底比較

早速ですが、6つのポイントの概要を比較すると、以下の表のようになります。
| 項目 | エコキュート | 電気温水器 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 高い | 比較的安い |
| 電気料金 | 電気温水器の1/3程度 | 高い |
| 設置スペース | 広めの設置スペースが必要 | 屋内に設置が可能 |
| 水圧 | 弱い(高圧給湯モデルあり) | 弱い(瞬間式は強い) |
| 寿命 | 10~15年 | 13~15年 |
| 補助金 | 対象の補助金が多い | 原則対象外 |
それではここから、各項目の詳細を比較していきましょう。
初期費用の相場
初期費用には本体価格の他に、設置工事費などが含まれています。タンクの容量や機能によって変動しますが、一般家庭で最も選ばれている370Lクラスの場合の初期費用は下記の通りです。
| 項目 | エコキュート | 電気温水器 |
|---|---|---|
| 本体価格(370L) | 25〜45万円 | 15〜25万円 |
| 設置工事費 | 10〜15万円 | 8〜12万円 |
| 撤去・処分費 | 1〜2万円 | 1〜2万円 |
この表のとおり、初期費用に大きな差が出るため、初期費用を抑えたい方は電気温水器が良いでしょう。
電気料金の違い
初期費用を抑えるなら電気温水器ですが、電気料金を考えると状況が変わってきます。電気温水器の電気料金はエコキュートの2〜3倍になるため、5〜7年程度でトータルの費用が逆転するケースが一般的です。
もし最初から10年以上使う予定があるなら、初期費用だけでなく、10年分の電気料金を計算したうえで決定すると、賢い選択ができるかもしれません。
ただし、エコキュートで電気料金を抑えるためには、夜間電力が使えるプランに変更する必要があるので注意が必要です。
参考までにPanasonicのサイトでは、年間のランニングコストは、エコキュートが37,200円なのに対し、電気温水器は157,200円と約4倍も差が出ることが分かります。
参照:Panasonicランニングコスト
タンクの容量や設置スペースの違い
エコキュートのタンク容量は一番小さなものでも370Lですが、電気温水器は150Lからになっています。
そのため設置スペースを広くとれるのか、使用人数は少ないか、などを考えてタンクを選ぶとよいでしょう。
目安は150Lで1人用、370Lで3〜4人用となります。また電気温水器の小さいタンクなら、アパート・マンションにも設置可能になっています。
水圧・快適性の違い
貯湯式のエコキュートや電気温水器は水圧が弱くなりますが、エコキュートの高圧給湯モデルや瞬間式の電気温水器を選べば、水圧が弱いと感じることは少ないでしょう。
快適性も違います。エコキュートの場合、追い焚きや温度設定機能、微細な泡で体を包み込むリラックス機能など、入浴の時間を快適に過ごせるような機能が充実しています。
一方の電気温水器は、追い炊きや温度設定機能は搭載されているものの、リラックス機能は付いていないため、快適性を求めるならエコキュートが良いでしょう。
寿命と保証
エコキュートの平均寿命は10〜15年、電気温水器は13〜15年程度とされていますが、メンテナンスの有無で寿命がかなり違ってきます。
またエコキュートは作りが複雑なので、故障するリスクが高いことや、部品交換費用が割高であることを考える必要もあります。
保証はどちらも最長10年に設定している場合が多いので、大差はないでしょう。
補助金の有無
エコキュートは省エネ性能が高いため、経済産業省が実施する「給湯省エネ事業」の補助金や、自治体の再エネ補助金の対象になることが多くあります。
補助金の申請には、一定の環境性能を持っていることや工事前の事前申請が必要など、いくつかの条件がありますが、条件を満たせば数万円から10万円以上の補助金が交付され、お得に導入できます。
一方で、電気温水器は補助金の対象外となることが多いため、お得に導入できるのはエコキュートになりそうです。
エコキュートと電気温水器の基本知識

エコキュートと電気温水器を比較しましたが、それぞれの仕組みや特徴を理解しておくと、自分に合った給湯器を見つけやすくなります。そこでここからは、それぞれの仕組みや特徴をご紹介します。
エコキュートの仕組みと特徴
エコキュートは、大気中から熱エネルギーを集めて水を温めるヒートポンプという仕組みのため、電気を使う割合が少なく、消費電力量は電気温水器の1/3程度に抑えられる特徴があります。
また夜間の割安な電力を利用してお湯を温めて、タンクに貯めるのが一般的なので、電気料金も抑えられる傾向があります。
さらにエコキュートは、タンクユニットとヒートポンプユニットの2つで構成されており、この2つを屋外に置くことが基本となるため、広めの設置スペースが必要となる特徴もあります。
電気温水器の仕組みと特徴
電気温水器は、電気の力だけでお湯を沸かす仕組みで、電気ポットや電気ケトルのようなイメージです。
また電気温水器には「瞬間式」と「貯湯式」の2つのタイプがあります。瞬間式はお湯を使うときだけ沸かす方式で、貯湯式はタンク内に内蔵された電気ヒーターでお湯を温める方式です。
どちらも構造が単純で故障リスクが少なく、ヒートポンプを置くスペースも不要なため、マンションや狭い場所でも導入しやすい特徴があります。
しかし電気しか使わないため、電気料金はエコキュートに比べて2〜3倍程度になることが一般的です。
エコキュートと電気温水器の違い
大きな違いは、お湯の温め方と大きさの違いです。
エコキュートは電気の力だけでなく、空気中の熱を利用しますが、電気温水器は電気の力だけでお湯を沸かします。そのため消費電力や電気料金に大きな違いが表れます。
また大きさも違います。エコキュートはタンクとは別に、エアコンの室外機のような大きさのヒートポンプユニットが必要となるため、設置スペースが限られる場合があります。
一方の電気温水器はタンクユニットのみなので、設置スペースが限定されにくい違いもあります。
主な比較ポイントをまとめると以下のようになります。
| 項目 | エコキュート | 電気温水器 |
|---|---|---|
| 加熱方式 | ヒートポンプ(空気熱利用) | 電気ヒーター(直接加熱) |
| 消費電力 | 電気温水器の約1/3 | 多い |
| 騒音 | ヒートポンプユニットの運転音あり | 静か |
| 設置スペース | タンク+ヒートポンプユニットの2つ分 | タンクのみ |
| 年間電気料金 | 約3〜6万円 | 約8〜15万円 |
電気料金を抑えられて環境にも優しいことは、エコキュートの特徴で説明したので、ここでは災害に強いことや補助金についてのメリットをご紹介します。
エコキュートのタンクは、満水時で300L以上の水が貯まっているので、災害時にはタンクの水を生活用水として使うことができます。
特に断水して水が手に入らない時でも、タンクの水があれば数日間は水を確保できるため、安心材料になります。
補助金についてですが、これまで毎年のように国や自治体が補助金制度を設けています。2025年の場合、要件を満たせば6万円以上の補助金が使えるので、導入のハードルが下がり、大きなメリットとなるでしょう。
電気温水器のメリット
- 設置スペースが確保しやすい
- 動作音が小さい
- 構造がシンプルで故障のリスクが少ない
- 災害にも強い
電気温水器は、設置するものがタンクしかないので、設置スペースが限られた住宅やマンションのバルコニーなどにも導入できます。
また電気ヒーターでお湯を温めるため、動作音も静かで騒音を気にする必要がありません。加えて構造がシンプルなので、故障箇所が少なくメンテナンスも簡単にできるのもメリットとなります。
災害時に関しては、エコキュートと同様、タンク内の水を生活用水として使用できます。
エコキュートのデメリット
- 初期費用が高い
- 定期的なメンテナンスが必要
- 動作音がうるさい
- 水圧が弱い
先ほども解説しましたが、初期費用はエコキュートの方が高くなります。しかし補助金を活用することで、初期費用を抑えられますし、電気料金を抑えられるので、長い目で見ればお得になることが多くあります。
ただし必ずお得になるわけではないので、複数の電力会社に夜間電力プランの見積もりを取ったり、シミュレーションを重ねることで初期費用が高いデメリットは気にならなくなるでしょう。
また半年に1回程度の定期的なメンテナンスが必要です。このメンテナンスを怠ると、効率低下や水質悪化などの悪影響があります。
さらにヒートポンプユニットは、使用中の動作音が発生します。昼間ならあまり気にならないかもしれませんが、夜間電力を使用してお湯を沸かす場合、深夜に動作音が響き、近所や隣の部屋から苦情が来る事例も起きているので注意が必要です。
この他、貯湯タンクからお湯を出すため水圧が弱くなり、水圧の弱さに満足できない場合があります。
電気温水器のデメリット
- 電気料金が高い
- 湯切れが起きる
- 水圧が弱い
湯切れが起こるのは、貯湯式の電気温水器です。これはタンク内のお湯が無くなった場合に起こるもので、お湯がなくなると1時間程度の沸き上げ時間が必要となるため、計画的にお湯を使う必要があります。
瞬間式の場合は湯切れの心配はありませんが、一度に大量のお湯を使用するとその分消費電力が大きくなるため注意が必要です。
参考までに、湯切れはエコキュートでも起こるので、電気温水器特有のデメリットではありません。また水圧が弱いのも、貯湯式の電気温水器とエコキュートに当てはまるデメリットとなります。
あなたにピッタリなのはエコキュート?電気温水器?

この記事では、エコキュートと電気温水器を6つのポイントで徹底比較しました。もう一度振り返ると・・・。
エコキュートが向ている方
- 毎月の電気料金を抑えたい
- 入浴中の快適機能が欲しい
- 設置スペースに余裕がある
電気温水器が向いている方
- 初期費用を抑えたい
- 設置スペースが限られている
- 動作音を気にしたくない
電気温水器からエコキュートに交換する様子の動画もありますよ!
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