ハイブリッド給湯器のタンク容量と電圧の違いとは?自社施工だから語れるリアル

ハイブリッド給湯器のカタログを見ても、専門用語や機能の説明が多くて、自分に最適なモデルがどれなのか、判断に迷われる方が多くいらっしゃいます。

実は、ハイブリッド給湯器のタンク容量の選び方を間違えると、せっかくの省エネ性能を十分に発揮できず、光熱費の削減効果が半減する可能性があります。

またタンク容量によって電圧工事が必要かどうかも変わってくるなど、カタログからは読み取れない情報もあります。

そこでこの記事では、愛知県で数多くの現場を直接手がけてきた中日設備が、自社施工だからこそお伝えできるタンク容量の選び方や電圧の違いなどを解説します。

ハイブリッド給湯器のタンク容量の違いとは?

ハイブリッド給湯器には、70L・140L・160Lなど、幾つかのタンク容量があります。

どの容量を選んでも、お湯切れの心配はありませんが、電気でお湯を作れる量によって、毎月の光熱費が変わります。

70L:狭小スペースに対応し湯切れしない

70Lタイプのメリットは、コンパクトさなので、エコキュートの設置が難しかった狭小地やマンションのベランダ、勝手口横の通路などでも設置が可能です。

しかし、ハイブリッド給湯器の中でも小さいサイズなので「お湯が足りなくなるのでは?」と不安に思う方がおられます。

でもタンクのお湯を使い切っても、ガスでお湯を作ってくれるのでお湯切れの心配はありません。

ただし、電気で貯めておけるお湯の量が少ないため、4人以上の家族で頻繁にシャワーを使う場合は、ガスの燃焼比率が高くなり、大容量タイプに比べるとガス代の削減効果は控えめになります。

140L・160L:電気を最大限に活用し光熱費を削減

一戸建てで設置スペースに余裕があるなら、140Lまたは160Lの大容量タイプがおすすめです。

タンクが大きければ大きいほど、深夜電力や太陽光発電の余剰電力を利用して、安いコストでお湯を貯められるので、大きいタンクの方がお得です。

特に160Lタイプは、4〜5人家族でも1日の給湯の大部分を電気でカバーできるため、プロパンガスエリアにお住まいの方からは、ガス代が安くなったとの声をいただくことが多いです。

初期費用は70Lより高くなりますが、10年・15年というスパンで見れば、光熱費の差額で十分に元を取る事ができます。

比較表:家族構成と給湯スタイル別のおすすめ

家族構成と給湯スタイル別の目安表を作成しましたので、参考にしてください。

タンク容量 推奨家族構成 向いている設置環境 節約メリット
70L 1〜2人世帯 狭小地や通路、マンションなど
※100Vプラグイン対応あり
省スペース重視、初期費用が安い
140L 3〜4人世帯 一般的な一戸建て住宅
※200V専用配線が必要
導入費と節約のバランスが良い
160L 4〜5人以上 広い設置スペースがある住まい
※200V専用配線が必要
効率的にガス代を削減できる

電気工事の盲点!100V・200Vの違いと注意点

ハイブリッド給湯器を選ぶ際、電気工事が必要になることは意外と知られていません。

モデルによって、100Vで動くものと200Vが必要なものがあり、初期の工事費と光熱費が変わります。

70L:コンセントが使える100Vプラグイン

70Lタイプの一部(リンナイのプラグインモデルなど)は、100Vで動作します。

100Vが使えるメリットは、既設のコンセントをそのまま流用できることです。

追加の電気配線工事が不要なケースが多く、電気工事費を0円〜1.5万円程度に抑えられます。

できるだけ初期費用を抑えて、スピーディーに交換を済ませたい方や、分電盤から給湯器設置場所までが遠く、大がかりな配線工事が難しい家の場合、100Vタイプがおすすめです。

140L以上:200V専用配線が必要な理由と工事費

一方、省エネ性能を活用する140Lや160Lモデルは、200Vの専用電源が必須です。

なぜなら、ヒートポンプの沸き上げ効率を最大まで高めるためです。

ハイブリッド給湯器の心臓部ともいえるヒートポンプは、電圧が高いほどパワフルかつ短時間でお湯を沸かすことができます。

現在お使いの給湯器が100Vの場合、分電盤から新しく電線を引く、専用回路工事が必要です。

工事費の相場は3万円〜6万円となることが多いですが、以下のような場合は変動する可能性があります。

  • 分電盤に空きがない場合:予備ブレーカーの追加や、分電盤の交換が必要になることがあります。
  • 配線を隠す場合:建物の構造によりますが、作業工数が増えるため追加費用が発生します。

結局どっち?工事費を払ってでも200Vを選ぶべき理由

ここまでで、100Vのプラグインタイプなら工事費を安く抑えられますが、200Vにすると数万円の工事費が発生することを解説しました。

そのため「100Vでいいのでは?」と思われるかもしれませんが、数多くの現場を見てきたリアルな声をお伝えすると、設置条件が許すなら間違いなく200Vがおすすめです。

その理由は、月々の光熱費の差にあります。

  • 100Vタイプの場合:ヒートポンプのパワーが限られるため、お湯を大量に使う冬場は、電気での沸き上げが追いつきません。その分をガスで補う頻度が増えるため、月々のガス代が高くなります。
  • 200Vタイプの場合:電気の力で効率よくお湯を貯められるため、給湯の大部分を深夜電力や太陽光でまかなえます。100Vタイプと比較すると、冬場の光熱費だけで月々2,000円〜3,000円程度の差が出ることも珍しくありません。

仮に月2,500円の差が出るとすれば、年間で3万円。200Vの導入工事費に5万円かかったとしても、わずか2年弱で元が取れてしまう計算です。

10年・15年と使い続ける給湯器だからこそ、目先の工事費を惜しんで100Vにするよりも、200Vを選んで毎月の光熱費を抑える方が、賢明な選択といえるでしょう。

床暖房・浴室暖房がある家はハイブリッド給湯器が最強

床暖房や浴室暖房を使っている場合、エコキュート単体よりもハイブリッド給湯器の方が、月々の支払額を抑えられる可能性が高くなります。ここではその理由を解説します。

エコキュートの弱点である冬の暖房費をガスでカバーする

エコキュートで床暖房を動かす場合、すべてを電気でまかなうことになります。

しかし、外気温が下がる冬場はヒートポンプの効率が落ちるため、お湯を沸かすパワーが不足しがちです。

その結果、不足分を補うために電気代が跳ね上がったり、お湯がぬるく感じたりするなど、冬場特有のストレスが発生します。

でもハイブリッド給湯器なら、この弱点をカバーできます。

暖房開始時は、立ち上がりに大きなエネルギーが必要なので、瞬発力のあるガスが温水を供給します。

その後、温まってからの維持運転は、効率の良い電気に切り替えることで、冬場の電気代高騰を抑えつつ、足元の快適さを実現できるのです。

具体的な事例として、エコキュートからハイブリッド給湯器へ切り替えたことで、冬場のピーク時の光熱費が、月額8,000円近く安くなったケースもあります。

床暖房付きエコキュートについての詳細は「床暖房付きエコキュートで冬も快適!特徴や費用を徹底深堀」をご覧ください。

浴室暖房と床暖房に対応しているのはハイブリッド給湯器だけ

ハイブリッド給湯器とエコキュートの最大の違いは、搭載機能の差です。

エコキュートは床暖房にしか対応していませんが、ハイブリッド給湯器は、床暖房と浴室暖房に対応しています。

床暖房と浴室暖房の機能があることで、リビングで床暖房を使いながら、浴室で洗濯物を乾かすといった使い方が可能です。

現在のご自宅に両方の設備がある、あるいは将来的な導入を検討されているなら、ハイブリッド一択となるでしょう。

我が家に最適なタンク容量と電圧はどっち?

この記事では、ハイブリッド給湯器の選び方でよくある疑問点、タンク容量と電圧について解説しました。

ここまでの内容を踏まえ、中日設備が現場で培った選び方の基準をまとめました。

ハイブリッド給湯器がおすすめの方

ハイブリッド給湯器がおすすめなのは、以下に該当する方々です。

  • プロパンガスエリアにお住まいの方
  • 床暖房と浴室暖房を使っている方
  • 4人以上の家族で、お湯切れのストレスをゼロにしたい方

また、ハイブリッド給湯器でも、タンク容量と電圧の違いで迷っている場合は、以下を参考にしてください。

  • 【160L / 200Vモデル】が最適な方:戸建てにお住まいで、設置スペースがあるならこの組み合わせが最強です。導入時に発生する200V電圧の工事費を払っても、冬場の給湯パワーとガス代削減メリットで、10年以内に十分元が取れます。
  • 【70L / 100Vモデル】が最適な方:マンションや狭小地にお住まいで、スペースが限られている方。または初期費用を抑えて、今のガス給湯器から少しでも光熱費を安くしたい方に向いています。

ハイブリッド給湯器についてさらに情報が欲しい方は「【2026年版】ハイブリッド給湯器の導入で後悔しないための5つのポイント」をご覧ください。

エコキュートがおすすめの方

一方で、以下の条件に当てはまる場合は、エコキュートへの交換がトータルコストで有利になる場合があります。

  • すでにオール電化住宅の方:深夜電力が安いプランを継続している場合、ガスを一切使わないエコキュートの方が光熱費を一本化できるメリットが大きいです。
  • 太陽光発電の容量が大きく、自家消費を優先したい方:10kW以上の太陽光パネルを設置しているなど、昼間の余剰電力に余裕があるなら、大容量タンク(370L〜460L)のエコキュートでお湯を太陽光で沸かすのが経済的です。
  • 床暖房などの暖房設備がない方:給湯だけであれば、ヒートポンプのみで効率よく運用できるため、ガス基本料金がかからない分、エコキュートの方が月々の支払いを抑えやすくなります。

エコキュートについての詳しい情報は「エコキュートのメリットとデメリットとは?導入前に知っておきたい基本情報」をご覧ください。

迷ったら中日設備の現地調査で診断を

この記事でハイブリッド給湯器について理解できたものの「プロパンだけど床暖房はない。140Lと160Lでどれくらい差が出る?」といった細かな判断は難しいものです。

そんな時こそ、私たちの出番です。

中日設備では、お客様が使用した電気やガスの使用量に基づいたシミュレーションを行えます。

設置スペースや分電盤の空き状況を確認し、10年後にどちらが何万円お得になるか、どっちを選べばよいのかを交えながら、最適な1台をご提案します。

まずは一度、中日設備の無料現地調査をご活用ください。

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