
エコキュートについてネットで調べていると、「やめとけ」というネガティブなワードを見ることがあるため、エコキュートの設置を迷う方が急増しています。
そこでこの記事では、エコキュートは「やめとけ」という情報が本当なのかを、様々な観点から分析していきます。
この記事でわかる事
- エコキュートのメリット・デメリット
- ガス給湯器との比較
- 設置前に考えておきたいこと
- 実際のユーザーの声
2026-01-04
目次
エコキュートはやめとけと言われる3つの理由

電力プランを変更する必要がある
エコキュートを設置した場合、設置前と比べて光熱費、特に電気料金が安くなったと感じる方が多いようです。これ自体は嬉しいのですが、単純な話ではありません。
電気料金が安くなっているのは、深夜電力を有効的に使っているからですが、そのためにはオール電化向けプランや時間帯別料金プランへ変更しなければいけない場合があります。
こういったプランの多くは、日中の電気単価が高くなる傾向があり、共働き世帯など昼間の在宅率が低い家庭でないと節約効果が薄れる場合があります。
また電力会社の料金改定により深夜帯の価格が上昇したり、再エネ賦課金が増加したりすると、長期的なランニングコストに影響が及ぶ可能性もあります。
そのため、長期的に見て電力プランを変更した方がお得かどうかを計算したり、毎月の電気代をいつも意識しないといけないなど、精神的な負担や面倒が増えることを見越して「やめとけ」という声が上がるのです。
騒音や水圧の問題
エコキュートには、空気の熱を利用してお湯を作り出すためのヒートポンプという機械が搭載されています。これはエアコンの室外機に似た構造で、運転音は図書館や静かな住宅地の音量とされる38〜45dB程度です。
しかし、物音があまりしない深夜に稼働すると、隣家や寝室に響くことがあります。騒音対策として、設置場所を調整したり防振ゴムを付ける方法もありますが、完全な無音にすることはできません。
よって、住宅密集地では近隣トラブルの原因になります。
もう一つの問題が水圧です。エコキュートには、作ったお湯を貯めておく貯湯タンクがありますが、減圧式という給湯方式のため、ガス給湯器の1/3程度の水圧しかありません。
そのため、同時に複数箇所でお湯を使うと水圧が弱いと感じる人が多く、それならエコキュートは「やめとけ」となるのです。
参考までに、高圧給湯タイプや増圧ポンプ付きのエコキュートもありますが、本体価格が高くなります。
停電時の影響と非常時の対策
エコキュートのヒートポンプと制御基板は電気で動くため、停電時には沸き上げや追い炊きが使えなくなります。
停電時でもエコキュートを使うには、発電機やポータブル電源を用意したり、太陽光発電と蓄電池を準備するなど、数万円〜数十万円の設備投資が必要となるでしょう。
とくに最近は自然災害も多いため、いつ停電が起こるか予想はできず、電源を確保することは大切です。
エコキュートの4つのメリット

エコキュートの設置を「やめとけ」と言える理由を解説しましたが、悪いことばかりではありません。ここではエコキュートのメリットを解説します。
光熱費の節約につながる
エコキュートは深夜電力を使ってお湯を沸かすため、ガス給湯器より光熱費を抑えやすい傾向にあります。そのため適切な電力プランを選ぶことで、光熱費の節約につながります。
また太陽光発電と相性が抜群で、昼間の余剰電力を使ってお湯を沸かすこともできます。条件次第では、給湯の光熱費を実質ゼロにするのも不可能ではありません。
災害時に非常用水が確保できる
停電すると電力が失われるため、沸き上げや追い炊きが使えなくなりますが、貯湯タンクに貯まっている数百リットルの水は使うことができます。
これだけの水があれば4人家族で4日程度、生活用水として使用できるので、停電や断水時でも安心感があります。
災害への備えという視点で見ると、エコキュートはやめとけという声を鵜吞みにする必要はありません。
安全性が高い
エコキュートは電気でお湯を沸かすため、火災のリスクが減るだけでなく、不完全燃焼による一酸化炭素中毒も発生しません。
また過熱防止機能があるため、高温のお湯が出てくる心配がなく、火傷のリスクをなくすことができます。
環境負荷を軽減できる
ヒートポンプ技術で空気中の熱を利用するため、CO₂排出量を従来の電気温水器の約60%ほどに抑えられ、環境保護に貢献できます。
【エコキュートの4つのメリット】
- 経済性:深夜電力の利用で光熱費が下がる
- 災害時の強さ:非常時はタンク内の湯水を生活用水として活用できる
- 安全性:火を使わないので、一酸化炭素中毒や火災リスクがない
- 環境性:CO₂排出が少ないので、地球温暖化対策に貢献できる
エコキュートのメリット・デメリットについては、下記の別記事もご覧ください。
エコキュートとは?特徴やメリット・デメリットを解説!
ガス給湯器との比較

設置費用の違い
| 項目 | エコキュート | ガス給湯器 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 40〜70万円 | 15〜40万円 |
| 年間光熱費(4人家族) | 約6〜9万円 | 約10〜13万円 |
| 機器寿命 | 10〜15年 | 約10年 |
エコキュートの設置費用は、本体価格と設置工事費を合わせると、おおむね40〜70万円が相場です。
タンク容量や寒冷地仕様の有無、各メーカーのグレードによって本体価格が変わるほか、セミ・フルオートや高圧給湯などの機能を持ったものほど高額になります。
既存の給湯器から交換する場合は、基礎工事や電源工事などの費用も発生するため、5〜15万円程度の追加費用が発生することがあります。
ただし自治体や国の補助金を活用すれば、最大15万円前後が還元されるケースもあるため、補助金の有無によって実質負担額はかなり変わってくるでしょう。
光熱費の長期的な違い
ある試算によると4人家族の場合、エコキュートは年間の光熱費をガスより4〜5万円減らせるというデータがあります。
単純計算で10年間で40〜50万円、15年間では60〜75万円の差額となり、ガス給湯器との初期費用の差を埋められる可能性が高くなります。
エコキュートからガス給湯器に戻すタイミング
昨今の物価の値上げに伴い、光熱費も徐々に値上げされています。そのため現在は割安な深夜電力プランの価格見直しが行われてお得感が薄れてきたり、毎月の電気料金がガス代より高くなった場合は、切り替えを検討するタイミングの一つです。
また、家族の人数が減って大量の貯湯が不要になった場合や、タンクの設置スペースを駐車場や庭に転用したいとき、寒冷地でヒートポンプ効率が大幅に落ちるときも検討するポイントになります。
この他にも、エコキュートの寿命である10〜15年を迎える時も検討するタイミングです。
エコキュートとガス給湯器のどちらがお得なのかについては、下記の記事もご覧ください。
エコキュートとガス給湯器、結局どっちが得?徹底比較でわかるベストな選び方
エコキュートを設置する前に検討したいポイント

貯湯タンクの容量
目安としては、2〜3人家族は370L、4〜5人は460L、6人以上は550L以上とされています。
タンク容量が小さい方と、本体価格が安く、サイズが小さいため設置しやすいメリットがありますが、お湯切れが早く、日中に沸き上げることになると電気代の節約にならないデメリットがあります。
反対にタンク容量が大きいと、本体価格は高くなり、サイズが大きいため設置スペースが必要となりますが、お湯切れの心配が少なく、深夜電力で沸き上げられるので節約が可能となります。
参考までにタンクの容量が370Lでも、実際に使える湯量はタンク容量の2倍程度となります。これはタンク内に約65〜90℃のお湯が貯められていて、使用する際に水道水と混ぜるためです。
水圧
エコキュートの水圧はガス給湯器に比べると半分以下のため、シャワーの水圧が弱いと感じる方が一定数います。
そのため水圧が強いのを好む方は、高圧・パワフル給湯のエコキュートにするのが良いでしょう。
設置スペース
エコキュートを設置するのに大きな壁となるのが、設置スペースの有無です。
一般的な配置例としては、ヒートポンプユニットの隣に貯湯ユニットを置くもので、合計すると横幅1.5m前後、奥行1m前後、高さ2m前後の場所が必須です。
さらに通風路やメンテナンススペースも必要となるため、設置スペースには余裕を持たせることも大切です。
設置スペースが限られている場合、薄型の貯湯ユニットにしたり、タンク容量の小さいものにする方法もあります。
地域ごとの補助金制度
省エネ対策を促進するため、国がエコキュートを設置する人に、補助金を交付していることがあります。
2025年の場合、経済産業省の資源エネルギー庁が『給湯省エネ事業』を実施しており、1台あたり6万円の補助金を交付しています。
※2025年12月で、2025年度の補助金は終了しましたが、2026年もエコキュートの補助金が継続されることになっています!詳しくは「【2026年も継続決定!!】エコキュート補助金の最新情報と経緯」をご覧ください。
それとは別に各自治体も5〜10万円を追加支給するケースもあり、これらの補助金を併用すれば最大10〜20万円の補助が期待できます。
ただし、補助金の申請は工事完了後ではなく、着工前に必要書類を提出したり、受付期間や予算枠も限られるため、最新の情報を得る必要があります。
実際のユーザーの声

エコキュート設置をやめとけばよかったと後悔した声
・冬場の朝にシャワーを浴びすぎて湯切れ
・深夜の運転音が隣の家に響いて苦情が来た
・思ったより水圧が弱くバスタイムがストレス
ここで紹介した、やめとけばよかったの声は代表的なものですが、タンク容量の選定ミス、設置場所をあまり考えていなかった、高圧タイプにしていないなど、エコキュートの基本を理解していないために生じた問題がほとんどです。
後悔しないためには、設置前のシミュレーションや業者との打ち合わせが大切です。
エコキュートを選んで良かった声
・光熱費が月5千円以上安くなった
・タンクの湯水で停電時も子どもの入浴とトイレができた
・追い炊きしなくても湯温が長時間安定する
・太陽光発電にすると、実質ゼロ円で給湯できる
このような声は、エコキュートのメリットや恩恵を十分に受けているからでしょう。
エコキュートはやめとけって本当なの?
結論から言うと、何も考えずにエコキュートはやめとけ、と判断するのはやめましょう。エコキュートが向いている人と向いていない人の特徴をまとめると次のようになります。
【エコキュートが向いている人】
- 光熱費を抑えたい
- オール電化住宅や深夜電力プランを活用している
- 設置スペースが十分にある
- 地球にやさしい対策をしたい
【エコキュートが向いていない人】
- 集合住宅や隣の家との距離が近い
- 設置スペースがない
- メリットを活かしきれるかわからない
- 初期投資を安く抑えたい
このように、エコキュートのメリット・デメリットを考え、少しでもメリットが多いと感じたらエコキュートの設置に踏み切ってもよいでしょう。
とはいえ、自分だけで判断するのは難しいものです。そんな時は中日設備にご相談ください!
中日設備ならエコキュートの設置はもちろん、設置前のご相談にもしっかり向き合い、最善のご提案をさせていただきます。
エコキュートの設置で迷っているようなら、お気軽にお問い合わせください。


